作業距離
作業距離は、本やノート、パソコン画面、手元の作業物など、「今見ているもの」と目のあいだの距離のことです。読書やデスクワークなどの環境を整える際に、目の負担を考えるうえで大切な指標の一つです。
作業距離とは?
一般的には、読書やノートを書くときの「目から本・ノートまでの距離」や、パソコン作業時の「目から画面までの距離」を指します。近くを見る作業(近業)を考えるときに、「どれくらい離して見るか」を表す言葉です。
読書や筆記では、おおよそ30〜40cm程度の距離がひとつの目安といわれます。パソコン画面については、モニターの大きさなどにもよりますが、40〜70cm前後の距離をすすめる指針もあります。ただし、最適な距離は年齢や視力、メガネ・コンタクトの度数などによっても変わるため、あくまで目安として考えることが大切です。
体格の違いをふまえた目安として、「ハーモン距離(ひじを曲げたときの、ひじから中指の第二関節あたりまでの長さ)」を参考にする考え方もあります。自分のからだを基準に、おおよその読み書きの距離を決める方法です(詳しくは「ハーモン距離」の項目も参照してください)。
作業距離と目の負担
作業距離が短くなるほど、近くにピントを合わせるための調節力や、両目の視線を内側に寄せる輻輳(ふくそう)には、より強い働きが必要になります。その状態が長く続くと、目の疲れやかすみ、肩こりなどにつながることがあります。一方で、適度な距離を保つことで、同じ作業でも目やからだへの負担をいくぶん軽くできると考えられています。
また、机やいすの高さ、背すじの伸ばしやすさといった姿勢も、実際の作業距離に影響します。視力やメガネの度数とあわせて、「どの距離で作業することが多いか」「その距離で無理なく見えるか」を確認しておくことが、環境づくりの一助になります。
日常で意識したいポイント
- 本やノートは、顔のすぐ近くではなく、胸の前あたりに自然に置いたときの距離を目安にする
- スマートフォンは、顔に近づけすぎず、腕を少しゆるめて持てる範囲で距離を保つ
- パソコン画面は、画面の上のふちが目の高さと同じか少し下にくる位置にし、手を伸ばして軽く触れられるか、少し遠い程度の距離を目安にする
こうした目安を参考にしつつ、自分にとって「無理なく続けられる距離」を探していくことが、目の負担を減らすうえで役立ちます。
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