視野(しや)とは?
視野とは、目を固定して一点を見つめたまま動かさずに見渡せる範囲のことをいいます。中心視野(まっすぐ見ている正面方向)では色や形をはっきり認識でき、周辺にいくほどぼんやりとした像になります。
健康な大人が両目で見る場合、個人差がありますが、上下に約120~130度、左右に約150~200度あるとされています。視線の中心から離れるほど視界は次第に不鮮明になり、最も周辺では物の存在や動きがかろうじて分かる程度になります。
子どもと大人でどう違う?
成長期の子どもはまだ視覚機能が発達途中のため、大人に比べて周辺視野がやや狭い傾向があります。逆に大人は、加齢とともに徐々に狭くなるため、子どもも大人も定期的に視野検査を受けることが大切です。
どうやって調べる?
病院では自動視野計(オートペリメーター)を使い、光が見えるかどうかボタンで応答して、見えている範囲を地図のように測定します。家庭では、中心視野を簡易チェックできるアムスラーグリッドがよく用いられます。
視野が狭くなると?
視野
緑内障や網膜剥離、脳梗塞などでは視野欠損が起こり、片側が暗く見えたり視界の一部が欠けたりします。周辺視野が狭くなる「トンネル視野」になると、歩行や運転時の事故リスクが高まります。
定期検査のすすめ
40歳以上や糖尿病・高血圧のある方は年1回以上、視野検査を含む眼底検査を受けましょう。少しでも見え方に違和感があれば、早めに眼科専門医に相談してください。
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