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第111回眼 レーシック利用者が激減している理由

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公開Q&A(1):『子供が18歳になったらレーシックを受けさせてもいいでしょうか?』

レーシック

■登場人物■

【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート

【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている

【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚

【ママ】
「それでは、お寄せいただいた質問の中から私が選んで、Q&Aにいきまますよ~。」

子供が18歳になったらレーシックを受けさせてもいいでしょうか?

「わ、これって私が思ってたこと、そのまんま。

レーシック手術をすると、0.1くらいだった視力が1.5とか2.0とか、すごく上がるんでしょ?魅力だわ~!」

【博士】
「う~ん、たしかに、レーシックは一時期、夢の視力回復術のような感じでもてはやされました。

しかし2008年の手術数、約45万件をピークにブームは過ぎ、2012年は約20万件と、レーシックの手術数は半分以下に激減しています。

冷静にその実態を眺めてみると、いろいろと問題があることが分かってきたのですよ。
そのひとつの例が、2009年に東京、銀座の眼科で起きた感染症事件です。

レーシックを受けた患者の約1割、67人もの人が感染性結膜炎などに集団感染したっていう事件でした。

連日、ニュースでも取り上げられましたね。

ろくに殺菌処理していない手術器具を使うなど、ずさんな管理体制が原因だったとのこと。」

【ママ】
「そうそう、思い出したわ~、怖いなぁって思ったもの!

視力を良くしたいと思って手術を受けたのに、合併症にかかるなんて最悪です。
大切な目のことだし。」

【博士】
「あの頃は、レーシックの看板さえ掲げれば、お客さんがたくさん集まった時代です。
しかし、未熟な技術、ずさんな管理体制で手術を行い、トラブルも多かったのです。」

【ママ】
「そうよね、クリニックって、見た目はどこもキレイだから、つい安心してしまいがちだけど。

病院の院内感染って、ほかの科でも結構問題よね。
でも、それさえ防げるのだったら、やっぱりレーシックは魅力あるのでは?」

【博士】
「いえ、実は一番怖いのは、手術の後遺症なんです。

過矯正で視力が2.0になって近くが見えにくくなったり、反対に術前に比べて矯正視力が低下したり、ものが二重に見えたり、ドライアイになったり…

レーシックの後遺症に悩む“レーシック難民”なんて言葉までできたぐらいです。」

【ママ】
「え~、そうなの?”レーシック難民”?
高いお金出して、後遺症が出るケースがあるんじゃ、そりゃあ利用者は減るわね。

そういえば、レーシックの料金って、年々安くなっているように見えるけれども、これもやっぱり、利用者がだんだん減っている事に対する施策かしら?」

【博士】
「美容クリニックがレーシック業界に参入してから、価格競争は年々激化していますね。

芸能人を起用するなど、広告費を膨大にかけて、その資金が回収できなくなり、撤退するクリニックも増えているらしいです。」

【ママ】
「21世紀の新しい近視治療法ってことで、すごく脚光を浴びていたのにクリニック側も患者側も、夢から覚めた状態ってことかしら?」

【博士】
「わたしは、そのほうが冷静に判断できていいと思っていますよ。」

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