噛む力
噛む力と視力の間には密接な関係があるということが、近年の研究で少しずつわかってきています。
目の中でレンズにあたる水晶体を調節する働きをしているのは、毛様体筋という筋肉です。
この毛様体筋の筋力低下は、視力低下の要因の一つと考えられています。
そうならないためには、毛様体筋を鍛えることが効果的です。
ですが、筋肉の構造上、毛様体筋を鍛えるためには、連動する筋肉を同時に強化することが重要です。
毛様体筋に連動する筋肉は顔面筋と言います。
この顔の筋肉は、ものを噛むことに深く関係します。
つまり、よく噛むと毛様体の筋力増強に効果が期待できるというわけです。
以上のことから、硬い物を食べると効果が期待できるというよりも、噛む力を鍛えると、視力低下を防止することができると言っていいでしょう。
もちろん、そのために硬い物を食べるのはとても有効です。