
はじめに

【ママ】
「ところで博士、前回のメルマガでは、公開Q&Aとして取り上げた『メガネ』について、反響があったんですって?」
【博士】
「そうなんですよ。
メガネの反響は、けっこう大きかったですよ。」
【ママ】
「ねえ、どんな感想が届いたの?」
【博士】
「こんな感想がありました。」
メガネは望遠鏡と同じだから、遠くを見るとき以外は使わない、という考え方は目からウロコでした。
子供に聞かせたら、納得して近くを見るときは外すようになりました。(by ねこ吉さん)
【ママ】
「私も!さすが博士、うまいこと言うな~、って思いましたよ。
こういう、子供にも分かりやすいシンプルな言い回し、もっと考えてくださいな。」
【博士】
「うーん、そう褒められると、照れるな…。
ご期待に沿えるように、これからもがんばりましょう。」
【ママ】
「よろしくです~。
ところで、博士、今日の公開Q&Aのテーマは何?」
【博士】
「今回は、【目を細めて見る】に関するQ&Aにしようと思います。」
【ママ】
「あら、それうちのケンタのことかしら。
どういうこと?気になるわ~!?」
恐る恐る眼科に行くと

■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
【ママ】
「それでは、お寄せいただいた質問の中から選んで、Q&Aにいきまますよ~。」
目を細めると乱視になるの?
え、そうなの!?
うちのケンタも時々目を細めてるんですけど。
乱視になったら困るわ。」
【博士】
「残念なことに、乱視になる可能性は高まります。
視力が低い人が目を細めてみると、確かに見えやすくなる。
だから目を細めることがクセになりがちです。」
【ママ】
「目を細めると見えるみたいだから、今のところはメガネの必要はないのかなぁ…くらいに考えてたんですけど。
やっぱり、ダメなんですか?」
【博士】
「目をカメラに置き換えて考えるとわかりやすいでしょう。
対象物の背景まで写したい時に、カメラの絞りを強くすると、ピントが合いやすくなります。
人間の目なら、『目を細めること』がこれに当たります。
目を細めると、目に入る光の量を調節できます。
だから、カメラと同じく、より遠くまで、網膜に映る像のピントを合わせやすくなるのです。」
【ママ】
「そうか、カメラも人間の目も同じような原理で動いているんだ~。」
【博士】
「そうなんです。
ただし、カメラは機械だから、絞りを強くしても何ら問題はありませんが、
人間の場合は、目を細めようとすると、目のまわりの筋肉に力が入ります。
これがひどい場合は、眼圧が高くなったり、角膜に変形をきたしやすくなったりします。
これが乱視につながってしまうんです。」
【ママ】
「じゃあ、視力が良い人が遠くを見るときって、筋肉の状態はどうなっているの?」
【博士】
「視力の良い人にとっては、遠くを見る時は、ピントを合わせる筋肉の毛様体筋を緩めることによって、水晶体を薄くして、焦点を合わせます。
だから、正視の人は、遠くを見る時に目を細める必要はない。」
【ママ】
「なるほど。
正視の人と、近視の人では、遠くを見るときの見方が違ってしまっているわけね。
目を細める行為が、目に大きな負担がかけているということね。」
公開Q&A(2):『目を細めるクセがなかなか治りません。』

【ママ】
「博士、もう一つの質問がコレ。」
目を細めるクセがなかなか治りません。
【博士】
「この方のように、目を細めることはクセになりやすいので、対策が必要です。」
【ママ】
「このお母さんは、なかなか治らなくて、つい叱ってしまうことも多いんですって。
それが悩みみたい。」
【博士】
「一つの方法は、発想を転換させることです。
遠くが見えないことはダメ!と自分を追いつめてしまうと、目に負荷をかけてまで、その事を解決しようとしてしまいます。
ぼんやりとして、見えにくい状態でも、『今は目の筋肉が解放されている状態だ~』と気楽に捉えることです。」
【ママ】
「へえ~、それ、いいかも。
リラックスしてるんだ~、目がホッとしているんだ~、と思ったら、ぼやけてもそんなにあせらなさそうね。」
【博士】
「視力回復は、根気のいるものです。
そのためにも、ストレスを溜めないこと。
これが大切です。
ストレスが近視の原因になってしまうこともあるくらいですから。
ですので、見えないことをどうしてもストレスに感じてしまう場合は、メガネをかけることだって、方法のひとつですよ。」
【ママ】
「え、メガネをかけさせちゃうの?
えー、それって抵抗あるな。
そりゃ、ストレスは無くなるかもしれないけど、せっかく視力回復トレーニングをがんばっているのにー。」
【博士】
「気持ちは分かります。
でも、目を細めることがクセになり、乱視になってしまうよりはマシです。」
【ママ】
「そうか、そうだよね…。」
【博士】
「そして、先週のおさらいになりますが、メガネに踏み切る場合の忠告をひとつ。
『必要以上には使わない』これが大切です。
授業中に黒板の文字が読めないときなど、どうしても見ることが必要なときにかけるようにしましょう。
そして、眼鏡なしで見える距離を見るときは外しましょう。」
【ママ】
「そうか、“メガネは望遠鏡”ですものね!」
【博士】
「その通り。遠くを見る必要がある時だけに限定することによって、メガネによって近視が進んでしまう現象を防ぐことができます。」
TVは最大明視距離で見よう

【ママ】
「ねえ博士、ケンタがテレビを見るときに目を細めないようにする方法はないですか?」
【博士】
「テレビと本人の距離を、『最大明視距離』までにすると良いでしょう。」
【ママ】
「さいだいめいしきょり?」
【博士】
「お子様がリラックスしてピントを合わせられる一番遠い距離を、『最大明視距離』と言います。
テストをして、自分の『最大明視距離』を測ってみましょう。
壁に紙を貼るなどして、その紙に書かれた文字がふつうに読める位置に立ち、その位置から、少しずつ後ろへ下がっていってください。
↓
そしてピントのぼやけ始める距離をつかんで下さい。
↓
そうすると、初めのうちは、ピントを合わせようと動いていた目の筋肉が、ある距離を境に、調節しなくなるのが分かると思います。
↓
この時、目の筋肉の動くギリギリの距離が、いわゆる『最大明視距離』であり、それぞれの方に適した『遠く』となります。」
【ママ】
「そっか~、無理してテレビから離れずに、『最大明視距離』をとれば、目を細めることなくテレビを見られるようになるのね。
家に帰ったら、さっそくはかってみようっと。
今日はいろいろ勉強になりました。」
まとめ

◆◇目を細めて見てると乱視になりやすいってホント?◇◆
目を細めて見ることが癖になると、眼圧が増え、角膜に変形を起こし、乱視になる場合がある。
遠くがぼやけて見えないときは、「今、目の筋肉がリラックスしている。ホッとしているんだ。」と思うと、無理に見ようとする気持ちが減り、ストレスが減る。
目を細める状況が多い場合は、メガネをかけるのもひとつの方法。
その際に、メガネはなるべき遠くを見るときだけに使い、眼鏡なしで見える距離を見るときは外すと良い。
テレビは、最大明視距離から見ると目に負担をかけにくい。
最大明視距離とは、
自分がピントを合わせられるギリギリの距離のこと。
一度乱視になってしまうと改善は難しいので、目を細めるようなシチュエーションを減らすことが大切。
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