概要
羞明(しゅうめい)は、通常の明るさの光でも目に「まぶしい」「痛い」といった不快感や痛みを感じ、まぶたをすぼめたり目を閉じたくなる症状です。角膜のキズや炎症、ぶどう膜炎、ドライアイといった眼科疾患だけでなく、片頭痛や神経系の障害など全身的・神経学的な原因でも起こります。早めに原因を見極め、適切な対策を行うことが重要です。
主な原因
羞明の原因は、目の病気から神経の過敏までさまざまです。たとえば、角膜や結膜にキズや炎症があると、光が当たるだけで痛みを感じることがあります。ドライアイもその一因で、目の表面が乾くことで光が刺激になり、不快感が強くなります。さらに、ぶどう膜や虹彩に炎症がある場合や、急に眼圧が上がる緑内障発作でも、まぶしさが強くなることがあります。
また、片頭痛や三叉神経の過敏、過去の頭部外傷など、神経系の影響によっても羞明は起こります。とくに光を見るだけで頭痛が誘発されるようなケースでは、注意が必要です。
主な症状
蛍光灯や日光、スマホたタブレットの画面などでも「まぶしすぎて目を開けていられない」「差し込む光が痛い」と感じます。光を受けた瞬間にまぶたをすぼめ、無意識に目をこすることで角膜を傷つけることがあり、その結果、涙が溢れたりまばたきが増えたりします。さらに、頭痛や吐き気、全身のだるさを伴うこともあります。
治療・対策
羞明が気になるときは、まず生活環境を見直し、目に優しいセルフケアを意識することが大切です。たとえば、長時間のスマホやパソコン作業をする際には、30分に一度、意識的に遠くを見て目の緊張をゆるめましょう。部屋の照明はできるだけ柔らかい間接光にし、強い直射光は避けるようにします。
スマートフォンや画面の明るさも、必要以上に明るく設定されていないか確認し、まぶしさを軽減する工夫を取り入れてください。外出時は、紫外線やまぶしい反射光から目を守るために、UVカットや偏光レンズのサングラスを活用するのも効果的です。
また、ドライアイが原因で羞明を感じているケースも多いため、意識的にまばたきを増やしたり、市販の人工涙液で潤いを補うのもおすすめです。
それでも症状が続く場合や、強い痛み・視力の低下を感じるようであれば、目の奥に炎症や眼圧の異常など、思わぬ病気が隠れていることもあります。自己判断せず、早めに眼科を受診して、適切な診断と対応を受けるようにしましょう。
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