網膜剥離(もうまくはくり)とは?
網膜剥離は、カメラのフィルムにあたる網膜が内側からはがれてしまう状態です。はじめは「黒い虫のようなものが飛ぶ」「光がピカッと走る」といった前兆症状が現れ、進行すると視野の一部が影になったり、視力が急激に落ちたりします。
原因とリスク
網膜剥離の主な原因は、網膜にできた小さな裂け目から眼球内の液体が入り込む「裂孔原性」です。加齢や強度近視による硝子体の変性、糖尿病網膜症などでも起こりやすくなります。また、転倒やスポーツ中のボール直撃、交通事故など目や頭への外傷でも引き起こされることがあります。
こんな場合はご注意を
- 強度近視の方(−6.00D以上)
- 糖尿病網膜症や高血圧で血管の弱い方
- スポーツや日常生活で目を強くぶつけた経験がある方
- 「飛蚊症」や「光視症」が急に増えたと感じたとき
診断と治療
眼底検査やOCT(光干渉断層計)で網膜のはがれ具合を詳しく調べます。裂孔だけならレーザーや冷凍凝固で固定しますが、剥離が進むと硝子体手術(硝子体カッター)や強膜バックリング法が必要です。小さなお子さんには負担が大きいため、できるだけ早く専門医にご相談を。
予防と早期発見のポイント
- 近視のお子さんは定期的に眼底検査を受ける
- 飛蚊症や光視症を感じたらすぐに眼科へ
- スポーツ時は保護メガネを着用し、外傷を防止
網膜剥離は一刻を争う疾患です。違和感を覚えたら迷わず医療機関での診察を。大切なお子さんの目も、ご自身の目も、早期発見・早期治療で守りましょう。
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