学校検眼の結果
毎年行われる春の学校検眼。
結果を見て、どのように行動するのが良いのでしょうか。
◆A判定=安心ではありません◆
入学、進級後に行われる学校検眼では、視力ごとにA、B、C、Dの4つに判定され結果が通知されます。
結果は健康手帳などに記載され、学校にもよりますが、B判定以下にならないとご家庭に連絡が来ないケースが多いようです。
子どもの視力回復のためには、早期発見・早期対処が重要です。
弊社にご相談をいただいくケースで多いのが、「昨年までずっとAだったのに、今年はいきなりC判定だった。」というものです。
子どもの近視は急激に進行しやすい、というのもありますが、A判定に安心して、近視のスタートサインを見逃がしてしまうケースもあります。
実は、同じA判定でも、ほんとうに問題なしの場合と近視になり始めている場合があります。
A判定とは、視力1.0以上という基準です。1.0でも1.5でもすべてA判定となります。
昨年の検眼 A判定(実際の視力は1.5)
今年の検眼 A判定(実際の視力は1.0)
翌年の検眼 C判定
このように、1.5→1.0という視力低下の始まりを見逃すと、いきなりC判定であわてるということになりかねません。
子供の視力が、ほんとうに問題なしなのか、それとも近視になり始めているかを見分けるには、屈折度数が参考になります。
屈折度数は「近視の進行度」を表す数値で、眼科やメガネ店で測ることができます。
定期的に屈折検査ができればいいのですが、視力が悪くなっているかわからないのに検査に行くのは難しいかもしれません。
屈折検査を受けに行くことが難しい場合、ご家庭での検眼で子供の近視のスタートサインを発見することもできます。
◆ご家庭での近視スタートサイン発見方法◆
月に1回程度、ご自宅で視力検査を行います。
時間帯や明るさなど、なるべく同じ条件にする方が好ましいです。
検眼している際のお子さんの様子を、次のポイントに従って、観察してください。
- 目の使い方に異常がないか?
- 細めていないか?
- 見開いていないか?
- 上目づかい・下目づかいになっていないか?
- 顔が正面から見て斜めになっていないか?
- リラックスしているか?
- 肩に力が入っていないか?
- 呼吸はゆったりと行われているか?
リラックスした状態で、左右それぞれ視力1.0以上、両眼で1.2以上あれば、とりあえず安心して大丈夫です。
ただし、1.0以上出ている場合でも、目を細めたり、身体に余計な力が入っているようであれば、
近視がスタートしているかもしれません。
その場合は、屈折検査を受けてみることをお勧めします。
◆子どもの近視判明で、してはいけないこと・するべきこと◆
子供が近視と分かった場合には、何とか目が良くなる方法がないか、回復トレーニングなどを調べる方が多いと思います。
視力回復トレーニングと一口に言っても、本やインターネットで調べると、実に様々な情報があり、何をしていいの分からない、というお声も聞きます。
子供が近視と分かり視力回復をさせたいと考えているならば、一番してはいけないのは、「様子見をする」ことです。
様子見をしていて視力が良くなることは、残念ながらあまり考えられません。
眼科に行くと、ミドリンという目薬を処方されることがありますが、こちらはあくまで対処療法です。超音波の機器なども同様です。
近視とは、病気ではなく、一種の”環境適応”反応という側面を持っています。
世の中、パソコンや携帯型ゲームやスマホなど、近距離で使うツールは増える一方です。
このような時代の流れの中、近視は近距離がよく見え、また疲れにくいので細かい作業に向いている近視が、生きていく上で有利となってしまっている場面が増えつつあることを見逃すことはできません。
子どもの視力回復の第一歩は、子どもの近視の原因を見つけ出すことです。
- ゲームや読書などの近業(近くをみる作業)が長すぎないか。
- 姿勢が悪くなっていないか。
- 暗いところで本を読んだりゲームをしていないか。
- 寝転がってテレビを見たり本を読んだりしていないか。
- 遠くを見る必要性のある機会(外遊びなど)減っていないか。
などを見直してみましょう。
日常生活での目の使い方を見直すとともに、目の調節力を身につけるホームワックのトレーニングをすることで、子どもの近視を食い止め、回復につなげていきます。
※子どもの視力が分からないという方→まずは視力検査してみようへどうぞ
※子どもの視力回復の可能性を知りたい方→視力向上可能判定へどうぞ
※子どもの目が良くなる方法を探している方→自宅でテレビを見ながらできる視力回復トレーニングホームワックへどうぞ