ボーマン膜
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ボーマン膜（ぼーまんまく）とは？
ボーマン膜は、角膜（黒目の表面）の一部を構成する層で、角膜上皮と角膜実質のあいだに位置する非常に薄い膜です。
主にコラーゲン線維からできており、その厚さはおよそ8〜14ミクロン程度といわれています。
主な役割
- 角膜の構造を保つ：角膜の強度や形状を安定させる土台のような役割を果たします。
- 外的刺激からの保護：外傷や感染から角膜の内部を守るバリアとして働きます。
- 上皮再生のサポート：上皮が傷ついた際に、再生の足場となることがあります。
特徴
- 再生能力はなく、傷つくと瘢痕（はんこん）が残る可能性があります。
- 通常は透明で目視では確認できません。
- 角膜疾患や手術後に注目されることがあります。
関連する疾患や処置
- 角膜ジストロフィー：膜が変性し、視力に影響を与える場合があります。
- レーシックなどの手術：角膜上皮に処置を行う際、ボーマン膜にも影響が及ぶことがあります。
- 角膜外傷や感染症：損傷によって瘢痕が残ると視力に影響することもあります。
まとめ
ボーマン膜は目立たない存在ですが、角膜の安定性や保護機能において重要な役割を担っています。
再生能力はありませんが、視機能を守るための基盤として非常に重要です。
角膜の健康を保つうえでも、知っておきたい組織のひとつです。
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