屈折度数とは
屈折度数とは、「あなたの目を、正視に近い状態に矯正するためのレンズの度数」のことを指します。
裏返してみると、近視の方の場合は、近視の進行度を表します。
近視の方は、この数値がマイナスの値になります。
正常な状態(正視)は、目に入ってくる像の光が網膜上で結像して焦点が合います。
この結像がずれると、近視や遠視になります。
- 網膜の手前で結像する→近視
- 網膜より奥で結像する→遠視
網膜上を0とすると、手前側がマイナス、奥側がプラスとなります。
この時の長さが焦点距離で、近視が強い人は網膜よりかなり手前で結像する為、焦点距離がどんどん短くなり、近視度数が悪くなります。
近視度数は、下記の公式で求められます。
D = 1÷f (m)
D(ディオプトリー):度数を表す数値
f(focal length):焦点距離
m(メートル):焦点距離の単位
1:屈折率で通常は1となります。
例)焦点距離が50cm(0.5m)の場合、上記の公式に当てはめるとD=2となります。
近視の場合は数値の頭にマイナスが付きますので、近視度数は-2Dとなります。
- 0~-2D:軽度近視
- -2~-5D:中度近視
- -5~-10D:強度近視
- -10D以上:最強度近視
現在の日本での生活では、屈折度数そのものを改善することは、生活環境が劇的に変わらない限り難しいのが現状です。
そのため、屈折度数は今以上に下げないようにすることが大変重要です。
屈折度数の下げが止まらない場合は、
- そもそも近視となった原因が生活環境から取り除けていない
- メガネやコンタクトレンズの影響
- その方の近視の原因に遺伝性の要因が強い
- 目を細めるなど、目に力を入れるクセがある
などの原因が考えられます。
屈折度数の変化が現在の生活の問題点を教えてくれていると考えて、生活習慣を見直してみられることをおすすめします。
屈折度数は近視の進行度を示す値であり、その値で各人の最大明視距離が分かります。
目には調節機能があり、目の筋肉の動きで水晶体の厚みを調節することで、ピントが合う距離を伸ばすが出来ます。
屈折度数により決まる最大明視距離 + 調節能力 = 視力(実際に見える度合い)となります。
ですから、近視が進行していても、調節能力を上げる事で視力を伸ばす事ができます。
この調節機能をアップさせるためのトレーニングがホームワックです。
ただし、調節機能をアップさせても、現在の屈折度数によって視力が出る幅がある程度、決まってくるという性質があります。