
はじめに

【ミドリママ(以下ママ)】
前回のメルマガで公開Q&Aとして取り上げた『成長期の目標視力って、本当はいくつがいいの?』の、読者の皆さまからの反響はいかがでした?」
【眼育博士(以下博士)】
「そういえば、こんなのがありました。」
視力が片目0.5ずつあれば、日常生活はほぼ問題なく過ごせるんだ、と思ったら、気持ちがラクになりました。
ピリピリしなくなったので、子供もリラックスできてるみたいです。(by 山口県 ヒマワリさん)
【ママ】
「学校でも世間でも、標準的な視力は1.0と言われてるし、視力検査でそれ以下だと、『要再検査』の紙をもらってくるから、ついピリピリしちゃうのよね。
でも、視力を1.0にキープできている子なんて、今どきレアなケースだし、気にしすぎると、子供もまいっちゃいそうだわ。
とは言え、やっぱり気になっちゃうしね。
いくら現代っ子の視力が下がっているとは言え、視力1.0はないと、って不安…かな。」
【博士】
「どうして不安になるんでしょうか?」
【ママ】
「え~、だって、1.0ないと、遠くが良く見えなくなるのは本当だし、1.0はないとマズいかな、って思うし…。」
【博士】
「今回のテーマは、そこのところを深く掘り下げていきます。
眼育総研では、
『成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること』
を取り上げています。
この達成に役立つ、情報提供をいたします。」
【ママ】
「これまで何回も取り上げられてきて、『成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること』って大切なんだなあって、思えてきたわ。
その実現のために役立つ情報を教えてくれるってことよね。
博士、よろしくお願いします!!」
恐る恐る眼科に行くと

■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
【ママ】
そうはいっても、やっぱり基準の視力1.0ないと問題ですよね?
「これってわかる!
そりゃあ、博士が前回のメルマガで言ってたように、近視の子供の割合は、60年以上前の約5倍にまで跳ね上がっている、というデータがあるって話だったけれど…。」
【博士】
「もう一度、数字をおさらいしておきましょう。
昭和24年の調査では、近視の割合は小学生で6%、中学生で9%、高校生で12%でした。
全体に占める割合は、全体の1割か、1割以下の少数派でした。
しかし、平成24年度の調査を見てみますと、近視の割合は小学生で30%、中学生で54%、高校生で64%にも増えています。
このような状況では、近視が少数派とは、もはや言えませんね。」
【ママ】
「理屈では分かります。
でも、世間でも学校でも、1.0が標準の視力だって、言ってるじゃない。
やっぱり1.0が基準って思っちゃうけど。」
【博士】
「それは、“昔の”基準です。
“現在の”基準ではありません。
つまり、学校も世間も、今ではすっかり古臭くなった基準を、基準、基準と、頑なに守り続けているわけです。
最新のデータに照らし合わせて見ると、60年前の視力1.0は、
現在では
小学生 0.7
中学生 0.6
高校生 0.5
に、大まかには相当します。
私たちも、時代に合わせて、考え方をアップデートするべきです。
基準は、時代とともに、どんどん変わるんですよ。」
【ママ】
「うーん、数字を見る限り、昔と今とでは状況が違うってわかるけど、基準って、そんなにカンタンに変わるものかしら?」
【博士】
「分かりやすい例を挙げましょうか。
日本の学校は、『春入学・春卒業』の制度をとっています。
しかし、これは世界的に見て、レアなケースなのですよ。
世界の学校の約7割は、『秋入学』なのです。
国内の大学でも、従来型の春入学から、秋入学に切り替える動きが始まっています。」
【ママ】
「あ、そうだ!
東京大学が、秋入学を取り入れるって話、聞いたことがあるわ!
そうよね、私が子供の頃は、秋入学なんて考えられなかったもの。
春、サクラの咲くころが入学シーズンのイメージだわ。
でも、日本の学校も、世界のスタンダードに合わせて、変わっていこうとしているのよね。」
【博士】
「身体能力だって、昔と今とでは、全く違います。
江戸時代の飛脚は、1日で100km、200kmも走っていました。
それがスタンダードだったのです。
ところが、今では…」
【ママ】
「100kmなんて走ったら、夏休み恒例の24時間テレビでランナーに選ばれちゃうわ。
スーパーママ、100km完走か?!みたいな感じで。」
【博士】
「ほらね。
スタンダードは時代とともに、変わります。
視力についても同様に、スタンダードが変わったとしてもちっとも不思議じゃないですよ。
そして、現代の基準に照らし合わせてみると、標準の視力はひと並びに1.0ではなく、
小学生 0.7
中学生 0.6
高校生 0.5
あたりなのです。」
【ママ】
「なんだか、前回よりさらに、肩の荷が下りました!!
昔は1.0という視力をほとんどの人がキープできたけど、今ではそのラインをキープするのは、とても難しくなってる。
とすれば、1.0っていう数字は近視かどうかのスタンダードじゃない、ってことよね。」
【博士】
「そうです!
叶えられない夢を、一生懸命追いかけても、ストレスと疲れが溜まるだけです。
それよりも、実現可能な目標を立て、その目標に合わせて進んでいくことが重要だと思いませんか。」
【ママ】
「博士ったら、現実的~!
でも、その考え方って大切よね。」
【博士】
「我々が重要視している、
成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること
とは、成長期を終える20歳を超えるまで、1.0の視力を維持することを目標としているのではありません。
現代っ子の視力のデータに照らし合わせた数字、そして日常生活を送ったり、運転免許を取得するのに問題のない、
- 小学生 0.7
- 中学生 0.6
- 高校生 0.5
を維持していきましょう、ということなのです。」
【ママ】
「そうねー、視力が良かった子供がうじゃうじゃいた時代のスタンダードじゃなくて、現代に基準を合わせなきゃ。
現実的に考えるべきだわ。
がんばる気が出てきたー。
ところで、毎回繰り返してる、
『成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること』
っていう長~いネーミング、毎回言い合うの、かなり疲れるんですけど。」
【博士】
「そうですね、長いですね~。
読者の皆さまから、ネーミング案は上がってきているのですが、どれにしようか迷ってしまいます!」
【ママ】
「いいネーミングは来た?」
【博士】
「今週の一押しは、これですね。」
『U20 キープ★ノーメガネライフ!』 by 東京都I様」
【ママ】
「あら、いいわね。サッカーのチームみたいで。
なんだかワクワクしてくる感じ。
明るい未来が待ってるわー、みたいな?」
【博士】
「そうですね!
でも、貪欲にもっといろいろな案を募集したいんです。
なんといっても、眼育総研が最重要課題として取り上げるテーマですから!」
【ママ】
「うーん、博士、燃えてる!
それでは、引き続き、『成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること』のネーミングを大・大・大募集しちゃいます!!
皆さまも、どしどしご感想、ご意見、ご質問等をお寄せください!」
※現在、応募は終了しています。
まとめ

◆◇近視の基準は、時代と共に変わる?!◇◆
視力1.0という基準は、近視の割合が1割以下だった60年以上前のもので、現代にはそぐわない。
視力1.0でという値は、現代の近視の割合から考えると、
小学生 0.7
中学生 0.6
高校生 0.5
に相当する。
現代にはそぐわない”基準”を追いかけるよりも、実現可能な目標を立て、その目標に合わせて進んでいくことが重要。
だからこそ、下記の目標設定がとても大切。
『成長期が終わる20歳を超えるまで、メガネなしでも日常生活が送れるレベルに、視力を維持すること』
「早期発見/早期対処」の機会を逃さないために…
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