
テレビからどれくらい離れていますか?
皆さんは、テレビから離れれば離れるほどいいと思っていませんでしたか?
今回は、この誤解の真相に迫ってみたいと思います。

近視お悩み相談には、連日たくさんの相談が寄せられます。
相談の中で、普段の生活の様子をよくお聞きしますが、そのやりとりの中で、ある共通点があることに気がつきました。
以下、再現します。
私:「普段、お子さんは目を細める事はありますか?」
お母さん:『最近、目を細めるようになりました』
私:「どんな時に目を細めますか?」
お母さん:『テレビを見るときに、ときどき細めています。』
私:「そうですか。ちなみに、どれくらいテレビから離れていますか?」
お母さん:『テレビは3メートルは離れて見させています。』
ここで気づくのが『テレビは離して見せています!』と自信を持っておっしゃられている点です。
ここで疑問が…

あれ、テレビは遠くから見せた方がいいんじゃないの???
こんな風に思われた方も多いと思います。
目を細めるクセが出ようが、出来るだけ遠くから見る。
目を細めなくて済む範囲まで近づいて見る。
一体どちらがいいんでしょうか?
眼育(めいく)総研では、『目を細めなくて済む範囲まで近づいて見る。』ことをお勧めしています。
目を細めるとナゼいけないの?

目を細めるという事はカメラの構造でいうと、レンズを『絞る』ことに相当します。
カメラは、撮りたい物とその後ろの背景まで写り込ませたい場合、レンズを『絞り』ます。
逆に、撮りたい物にだけピントを合わせ、背景をぼかしたい場合は、『絞り』を開きます。
目を細めると、なぜ少し遠くの物が見えるようになるかというと、レンズを『絞る』ことにより、ピントの合う範囲を遠くに拡げているのです。
では、ナゼそれがいけないのでしょうか?
目の本来のメカニズムは、近くを見る時は、筋肉を収縮させ調節をします。
遠くを見る時は、筋肉を緩ませリラックスした状態になります。
目を細めるということは、目の周りに力が入ることになります。
【遠くを見る時にも力を入れる】
それは、本来の目の使い方とは、まったく逆の使い方です。
目を細める事で確かにピントは合いやすくなります。
ですが、遠くを見る時に力が入ることがクセになりやすいのです。
目の使い方の悪循環

そうすると…
『近視が進行してきた』
↓
『慌ててテレビを離れて見せる』
↓
『よく見えない』
↓
『目を細めて見ようとする』(多少ピントの合う距離がのびる)
↓
『目を細めることがクセになる』
↓
『本来の目の使い方がますますできなくなる』
↓
『さらに近視が進行しやすくなる』
という悪循環が起こりやすくなります。
「目の筋肉をリラックスさせることで、遠くが見える。」という本来持っている感覚を失ってしまいやすいのです。
条件付きの話
多くの方が、テレビは離れて見せたほうが目に良いとお思いだと思います。
しかし、それにはある条件があります。
それは、視力低下が始まる前の、視力が良い方の場合です。
視力の良い方であれば、遠くを見るときの目の使い方が良いため、『距離を取る』ことで、近視を予防する事が出来ます。
ですが、近視が進行している方には、必ずしも当てはまらないのです。
では、どうすればいいの?

では、どうすれば良いのでしょうか?それは、無理を止めることです。
テレビからの距離は、『お子様が“リラックス”して、ピントの合わせられる範囲内』である必要があります。
リラックスしてピントの合わせられる所って???
という方は、以下のような実験をしてみてください。
壁に紙を貼り、その紙に書かれた文字がふつうに読める位置に立ちます。
その位置から、少しずつ後ろへ下がっていきます。
ピントが合わなくなり始める距離を測ります。
感覚の鋭い方は、初めのうちはピントを合わせようと動いていた目の筋肉が、ある距離を境に動かなくなるのが分かると思います。
この時、ピントが合わせられるギリギリの距離が、目の負担を軽くできる距離であり、各々にあった「遠く」なのです。
また、各々にあった「遠く」を『最大明視距離(めいしきょり)』といいます。
最大明視距離(めいしきょり)を詳しく知りたい方は、凝視をやめて眺視をしよう!
また、同時にテレビは長時間見続けない方が良いことは、言うまでもありません。
ハーフタイムで近視の進行を防ぎましょう。
ハーフタイムを詳しく知りたい方は、秘伝!今日からできる、目のリフレッシュ法♪
まとめ

テレビは、むやみに離せば良いというものではありません。
リラックスして見える範囲の中で、一番遠い距離で見せてあげましょう。
眼を細めているのは、危険のサイン!近視がかなり進行しているかも?
早めのご相談を!
「早期発見/早期対処」の機会を逃さないために…
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