
レーシック手術ができない人がいる!?

さて、前回の“レーシック手術”の真実!~その1~では、「成長期のお子様はレーシック手術ができない」ということや、「レーシック手術は歴史が浅く、長期の安全性はわかっていない」ということが、「眼育(めいく)博士」の解説でわかりました。
今回は、レーシック手術のリスクについて、より詳しく聞いていきましょう。
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
※前回までのあらすじ※
ケンタの視力が落ちて、ショックを受けたミドリママ
自宅で視力回復ができるトレーニングツール ホームワックに、興味はあるものの、最近話題のレーシック手術をすれば、別に近視になっても、治せるのでは?と思いつきました。
レ―シック手術が気になり始めたミドリママは、眼育(めいく)博士のもとを訪ね、いろいろ質問しました。
その結果、「成長期のお子様はレーシック手術ができない」ということや、「レーシック手術は歴史が浅く、長期の安全性はわかっていない」ということが、わかりました。
今回も引き続き、眼育博士に、レーシックの事を教えてもらいましょう。
【ミドリママ(以下ママ)】
「レ―シック手術を受けるには、どれくらい費用がかかるんですか?」
【眼育博士(以下博士)】
「日本では、レ―シック手術に健康保険は認められていません。
そのため、治療費はとても高くなります。
自由診療のため、眼科により手術費が違ってきます。
手術費以外にも、さまざまな費用がかかってきます。
一般的には、両目で20万~60万円程度の手術費といわれています。」
【ママ】
「そんなに幅があるんですか。」
【博士】
「眼科によっては、インターネット割引やキャンペーンなどの企画で、両目のレーシック手術を15万円ぐらいで実施すると表示しているところがあります。
ただし、この料金に検査代や定期検診代を含んでいるかどうかは、確認が必要です。
なぜならレーシック手術でかかる費用は、手術費だけではないんです。
そもそも手術が受けられるかどうかを検査する費用や、処方薬の代金、術後の検診の費用もかかります。
これら全てが含まれて費用として表示されている場合と、別に請求される場合があるんです。」
【ママ】
「手術が受けられるかどうかを、検査するんですか?」
【博士】
「はい、レーシック手術の前には、必ず手術が可能かどうかを検査します。
レーシックの手術前検査では、視力、屈折率、眼圧、角膜の形や状態、角膜の厚さ、角膜内皮細胞数、涙の量など、さまざまな項目を調べます。
その結果、重度の近視だったり、角膜の形や厚さによっては、手術ができないことがあります。
特に、角膜が薄い人は難しいようです。
レ―シック手術では、角膜を削ってフラップと呼ばれるフタを作ります。
角膜が薄い人は、このフラップを作ることができないのです。」
100%成功するわけではない

【ママ】
「望んでも受けられない場合があるんですね。」
【博士】
「そうです。
また、レ―シック手術を受けたあと、眼圧によって角膜のカーブの角度が変わってしまうと、再び手術を受けて、調整しなければならないこともあります。
プロゴルファーのタイガー・ウッズも、1度レ―シック手術をしたものの、再調整の手術を受けているんですよ。」
【ママ】
「ということは、1回の手術で終わらない場合もあるんですね」
【博士】
「そうですね。
そして、人によっては1度目はできても、2度目の手術が受けられないことがあります。」
◆レーシック手術はこのように進みます。
【ママ】
「日本では、レ―シック手術を行う眼科が増えているようですね。
それだけ希望する人が増えているんでしょうか。」
【博士】
「そうですね。
でも信頼できる眼科を選ぶのは、なかなか大変です。現在、日本眼科学会が認める眼科専門医だけが、レーシック手術を行うことができます。
でも、技術や機器の性能は、眼科によって相当違います。なかには、技術が未熟だったり、最新の機器が使われていなかったり、衛生状態が良くない医院がある、というのも現実です。
少し前に、レ―シック手術を受けた患者が、次々と感染性角膜炎になったという事件がありました。
これは、手術のための専用室を完備していない、衛生管理が不十分なクリニックで手術を行ったのが原因です。」
【ママ】
「きちんとした医院を選ばないと怖いですね…。
レ―シック手術には、後遺症のようなものはあるんでしょうか?」
【博士】
「はい。後遺症といえるものには、いろいろな種類があります。
たとえば、よく報告されているケースは、強度のドライアイや、白目の充血といったものです。レ―シック手術は、角膜の表面を削る際、神経も遮断されるため、どうしても角膜の表面が乾きやすくなってしまうんです。
このような場合、ドライアイを防ぐには、目薬で、常に水分を補うようにしなければなりません。また強い近視の人がレ―シック手術を受けると、目のコントラストが低下し、映像がクリアに見えにくくなるという症状が起きることがあります。
さらに夜間に外灯などの光がまぶしく見える“グレア現象”や、光の周りに放射状のモヤがかかっているように見える“ハロー現象”が起こる場合もあります。
これらの後遺症は、すぐに治療をすることで治ることも多いのですが、人によっては、長期にわたって悩まされる場合があります。
でも、レ―シックのリスクは、後遺症だけではないんですよ。」
【ママ】
「え?それはなんですか?」
後遺症以外にも、レーシック手術にはリスクがあるという眼育博士、次回は、その内容を詳しくご案内します!
まとめ

◆なぜか語られることのない“レーシック手術”の真実!~その2~◆
●レーシック手術を受けられない人がいる。
重度の近視の方や、角膜の形や、厚さによって、手術を受けられない人がいる。
特に、角膜が薄い人は難しい。
●100%成功するわけではない。
レーシック手術がうまくいかず、負担の大きい再手術になる場合がある。
眼科の技術や器具によって結果に差がでたり、術後に、ドライアイ、充血、グレア現象、ハロー現象等の後遺症が出る場合がある。
次回も引き続き、知られざるレーシック手術の真実を、ひも解いていきます!
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