
「テレビから離れて!」は間違いなの!?

皆さんは、お子さんに、「テレビはできるだけ離れてみなさい!」なんて、注意していませんか?
一般的に良く言われることですが、近視のお子さんに対してこれを実行することは、本当に目にとって良い事なのでしょうか?
今回も、眼育(めいく)博士が、ミドリママに「常識のウソ」について、解説してくれます。
ぜひお聞き逃しのないよう、お願いします。
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
春の学校視力検査で小学校4年生のケンタがなんとC判定に…
ショックを受け、ご近所の眼育博士の家に相談に訪れるミドリママ。
ご近所付き合いはあったものの、近視の相談をするのは今回が初めてとか…
【眼育博士(以下博士)】
「こんにちは~、ミドリママ。あれっ、どうしたんですか?
なんか顔色が良くないですね。またダイエットですか?」
【ミドリママ(以下ママ)】
「ええ、ポテチの食べ過ぎでまた体重が増えちゃって…って、違イマス!!
そうじゃなくって、この前、ケンタが学校の視力検査で、C判定をもらってきちゃったんですよ…(ため息)」
【博士】
「そうでしたか。昨年はどうだったんですか?」
【ママ】
「昨年はBでした。」
【博士】
「その時すぐ相談に来てくれれば良かったのにね。。。
近視が進んだ原因で、何か心あたりはありますか?」
【ママ】
「それが、これといって特にないんです…。
DSゲームも時間を制限しましたし、テレビだって遠くから見せてるんですよ。」
【博士】
「なるほど…。
じゃあちょっとお聞きしますが、ケンタ君は、注意しないとすごい近くでテレビを見るんですね?」
【ママ】
「そうなんです。
気がつくと、いつのまにか画面のすぐ目の前にいるんですよ!」
【博士】
「それでミドリママは『3メートル以上離れて見なさい』とか言ってるわけですか?」
【ママ】
「言ってます、言ってます。なんかのテレビ番組でやってたので。」
【博士】
「はは~。
ところで、テレビから離れると、ケンタ君は上半身を前に乗り出したり、目を細めたりしてるんじゃないですか?」
【ママ】
「ええ!?何でわかったんですか?ひょっとして窓からのぞいたとか?」
【博士】
「コホン、私はそんなにヒマではありません。
近視のお子さんの陥りがちなパターンっていうのは、大体決まっているんですよ。いいですか、ミドリママ。
視力の良い人ならともかく、近視が既に進行している場合に、テレビからそんなに離れてはいけないのです。」
【ママ】
「えぇぇぇっ、どうしてですかぁ?テレビでやってたんですよ!
なぜいけないんですか??」
【博士】
「まぁまぁ、落ち着いて。
正確に言うと、テレビを遠くから見なさい…というのは間違いではないんですが、各自の視力に合わせた『遠く』というのが、あるんですよ。」
【ママ】
「…そっかぁ…。同じ『遠く』といっても、1人1人違うということですか?」
【博士】
「その通りです。
『遠く』とは、各自が『ピントを合わせられるぎりぎりの距離』である必要があるのです。それを超えた距離で見ようとすると、見えにくいあまり、頑張ってみようと力を入れたり、目を細めたりして、やってはいけない目の使い方になりやすいんですよ。」
【ママ】
「そうだったんですね…
良かれと思ってやっていたことが、逆効果だったなんて…(ガックシ)」
「ちょうどいい♪」距離をカンタンに知る方法!

【博士】
「近視の世界には、『常識のウソ』がたくさんあるので、気をつける必要があるんですよ。
ちなみに、先ほどお話しした『ピントを合わせられるギリギリの距離』のことを、『最大明視距離』と言います。」
【ママ】
「サイダイ…メイシ・・キョリ…ですか?」
【博士】
「そう、『最大明視距離』です。」
【ママ】
「それは、どうやればわかるんですか?」
【博士】
「言葉はむずかしく聞こえますが、やり方は、とてもカンタンです。
今回はテレビを使う方法を教えましょう。画面をストップさせたいので、DVDが好都合です。文字が入るとわかりやすいので、字幕のある洋画で、子どもの好きなアニメを使ったりすると良いですね。
または、最近のバラエティー番組はテロップが出ることが多いので、そのような番組を録画して使う方法もあります。まずはテレビ画面に近づいて、本人が楽に見れる距離から始めます。
次に、字幕やテロップの出ているシーンで、画面を停止させます。
このとき、文字や画像が問題なくはっきりと見えているかどうか聞いてみてください。そして、クリアに見えているようなら、その位置から、一歩づつテレビから離れさせてください。
どの程度見えにくくなったかを確認しながら、ゆっくりと離れていきます。
ピントが合わせられる、ギリギリの距離を探しましょう。肩に力が入ったり、目を細めたりするような動作が現れているようなら、それは既に、『最大明視距離』を超えています。
あくまで『リラックスして見える距離』というところが、ポイントです。」
【ママ】
「なるほど~。
うん、これなら私にもできそう。帰ったらさっそくやってみます。」
【博士】
「ええ、ぜひ今日からやってみてください。」
【ママ】
「でも…ちょっと待ってください…。
『最大明視距離』は、テレビを見るたびに測らないといけないんですか?」
【博士】
「『最大明視距離』は、そんなに短期間に変わるものではないので、一度測れば、1~2ヶ月はOKです。
そして、テレビを見せるときのコツは、『最大明視距離』の位置に、ケンタ君専用のポジションを作ってあげることです。
座布団、イス、ソファーなど何でも良いので、テレビとの距離がケンタ君の『最大明視距離』になるような定位置を設定してあげると良いでしょう。また、テレビとの目線の高さの関係は、見上げるのではなく、見下ろす形になる方が良いです。」
【ママ】
「よ~く、わかりました。さっそく今日から始めます。
来年の視力検査よ、見ていろ、という気分になってきました。」
【博士】
「その意気です。良い報告を待っていますよ。」
【ママ】
「そして、私の定位置には、カウチを置くことにします。
もちろん、ポテチもね…うふふ…」
【博士】
「はぁ…。
ミドリママのメタボ検査がC判定にならないよう、祈ってます。」
まとめ

◆『テレビは近くで見ちゃいけません』の落とし穴◆
- 近視が既に進行している場合は、テレビは遠くから見ればいいというものではない。
- 各自の視力に合わせた『遠く』がある。
- その距離を『最大明視距離』と呼ぶ。
- 『最大明視距離』に、定位置の目安となるものを置くと良い。
テレビ画面を見上げるより、見下ろす方がお勧めです。
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