ウイルス性結膜炎とは?
ウイルス性結膜炎は、白目とまぶたの裏をおおう「結膜」にウイルスが感染して起こる「はやり目」。非常にうつりやすく、冬~夏にかけて集団で流行することがあります。主にアデノウイルスによるものです。
原因と仕組み
結膜は透明で薄い層ですが、ウイルスに侵されると血管が広がって赤く見え、炎症で目やにや涙、ゴロゴロ感が出ます。代表的なウイルスには、アデノウイルス(型8、37など)、プール熱(エンテロウイルス)、出血性結膜炎ウイルスなどがあります。中でもアデノウイルス性「流行性角結膜炎」が圧倒的に多く、大人でも子どもでも起こります。
症状と経過
- 急に目が赤くなり、涙や目やに(さらさら)が出る
- 片目から始まり、数日以内にもう片方にも広がる
- 目がゴロゴロする、光をまぶしく感じる、かすみが出る
- 耳の前のリンパ節が腫れることもある
通常、症状は約7~14日で自然に改善し、それ以降もまれに数週間続くことがあります。まぶたの裏に膜ができることもありますが、特効薬はなく、体内でウイルスに対する抗体が作られるのを待ちます。
日常生活でできる予防とセルフケア
- 目をこすらないようにし、目に触れた手はこまめに洗う
- タオル、枕カバーなどは共有しない
- コンタクトレンズは使用を控える(眼表面の感染リスクが上がるため)
- 目に入った分泌物は清潔なティッシュなどでそっと拭う
軽症であれば自宅でのケアで改善しやすいですが、痛みが強い場合や視力変化・光をまぶしく感じるなどあれば、眼科受診をおすすめします。
まとめ:知っておきたいポイント
- ウイルス性結膜炎は非常にうつりやすく、家庭・学校・職場で集団発生することがある
- 対症療法が中心で、自然治癒に任せるしかない(特効薬はない)
- 感染拡大を防ぐには、正しい手洗いと衛生に気をつけることが大切
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