ランドルト環(らんどるとかん)とは?
ランドルト環は、視力検査で最も広く使われる「C」字形の視標です。丸い環の一部が切れたマークを、上下左右さまざまな向きに提示し、切れ目の方向を答えることで視力を測定します。1888年にフランスのランドルトという 眼科医が考案しました。国際眼科学会で標準視標として正式に採用されています。
ランドルト環のサイズはJIS規格で定められており、視力1.0相当の環は、5mの距離で直径7.5 mm・線幅1.5 mm・切れ目幅1.5 mmです。視力は切れ目幅が作る「視角」(単位:分)で判定し、5mから1分視角を3/5以上正確に識別できれば視力1.0となります。
使われる理由
文字を覚えていない幼児や外国語の記号に不慣れな方でも同じ検査ができ、国際標準として日本近視学会や視能訓練士協会の検査ガイドラインにも採用されています。
測定の流れ
被検者は5m(または3m)先の表に並んだランドルト環を、点灯式のライトや検査技師の指示で1つずつ読み上げます。「切れ目の向き」を答えられた最小の環のサイズが、その人の裸眼視力になります。
海外での標準性
欧米をはじめ各国で採用される視力検査標準であり、眼科・検眼所の両方で使われるほか、研究や臨床試験でも同じ基準で比較できるため信頼性が高いとされています。
分類から探す
頭文字から探す
目の用語辞典
おすすめタグ
閲覧ランキング

ウイルス性結膜炎


虹彩


屈折異常


黄斑


瞳孔

関連記事

自宅でできる視力回復トレーニング方法を徹底解説

スマホが原因で斜視に?増える”スマホ斜視”とその対策

眼科のワックは効果がないって本当?

ホームワックは効果なし?近視は本当に良くなるの?

学校検眼で「近視」と言われたら──できることから、始めてみませんか?

アムスラーチャートとは?見え方の変化でわかる目の異常

目の健康寿命を延ばす!アイフレイル予防の決定版ガイド

近視は“目の心身症”??