角膜びらん
角膜びらんは、角膜のごく表層面にあたる「角膜上皮」が浅く傷つき、はがれてしまった状態を指します。角膜のすり傷のようなもので、強い痛みやしみる感じ、涙が止まらないなどの症状を急に自覚することが多いとされています。
角膜びらんとは?
角膜は、いくつかの層からなる透明な組織で、その最も外側にあるのが角膜上皮です。角膜びらんでは、この上皮が部分的に欠けた状態になり、神経が露出することで少しの傷でも強い痛みを感じやすくなります。多くは治るとあとを残しませんが、同じ場所が何度もはがれる「再発性角膜びらん」と呼ばれるタイプもあります。
主な原因と仕組み
角膜びらんは、角膜上皮とその土台との接着が弱くなったところに、外からの刺激や乾きが加わることで起こりやすくなると考えられています。代表的なきっかけは次のようなものです。
- 指や爪、紙・木の枝などが当たる外傷、異物の飛び込み
- コンタクトレンズの長時間装用・汚れ・フィット不良などによる障害
- ドライアイ、糖尿病、角膜ジストロフィーなど、角膜上皮が傷つきやすくなる背景疾患
よくみられるサイン・自覚しやすい症状
角膜びらんでは、比較的小さな傷でも次のような症状が急に出ることがあります。
- 強い目の痛み、しみる感じ、ゴロゴロ感
- 涙が止まらない、まぶしくて目を開けていられない(羞明)
- 白目の充血、かすんで見える・ピントが合いにくい
このような状態が続く場合は眼科で相談することが勧められます。
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