真性近視とは?
真性近視(しんせいきんし)は、眼球の構造的な変化により、遠くのものが見えにくくなる状態を指します。具体的には、眼球が前後方向に長くなる「眼軸長の延長」によって、光が網膜の手前で焦点を結んでしまい、遠方がぼやけて見えるようになります。これは、仮性近視(一時的な調節異常による近視)とは異なり、恒常的な視力低下を伴うため、注意が必要です。
真性近視の原因とリスク要因
真性近視の発症には、以下のような要因が関与しています:
- 遺伝的要因:両親のいずれか、または両方が近視である場合、子どもが近視になるリスクが高まります。
- 環境要因:長時間の近距離作業(読書、スマートフォンやタブレットの使用など)や、屋外活動の不足が近視の進行に影響を与えるとされています。
特に、学童期における眼軸長の過度な伸長が、真性近視の主な原因とされています。
真性近視の予防と管理方法
真性近視の進行を抑えるためには、以下のような対策が有効とされています:
- 定期的な眼科検診:早期発見と適切な対応が、近視の進行を抑える鍵となります。学校検眼でB判定以下の指摘があった場合には、様子見せず、近視の原因となる要因を見つけ出し、改善の対策に取り組みましょう。
- 屋外活動の推奨:日中に自然光を浴びることで、近視の進行を抑える効果があるとされています。1日2時間以上の屋外活動が推奨されています。
- 近距離作業の制限:長時間の読書やデジタルデバイスの使用を避け、適度な休憩を取り入れることが重要です。
- 適切な照明環境:作業時の照明を適切に保ち、目に負担をかけない環境を整えましょう。
これらの対策を日常生活に取り入れることで、真性近視の進行を抑えることが期待できます。
まとめ
真性近視は、子どもから大人まで、現代社会において増加傾向にある視力障害の一つです。遺伝や環境要因が関与しており、早期の発見と適切な対策が重要です。定期的な眼科検診を受け、日常生活の中で目に優しい習慣を取り入れることで、視力の低下を防ぎ、健康な視生活を維持しましょう。
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