眺視(ちょうし)とは?
眺視とは、眼育総研が提唱した造語で、「リラックスして眺めるような目の使い方」のことを指します。これは、本来人間の目の構造に適した自然な見方であり、特に遠くを見る際に推奨される視線の使い方です。
「眺める」という言葉には、「のんびりと遠くを見る」「広く見渡す」などの意味があり、外で景色を眺めるようなとき、私たちは自然とこの“眺視”を行っています。こうした見方は、目の筋肉を緊張させず、長時間でも疲れにくいという特長があります。
一方で、読書やスマートフォンなど近距離の作業では「凝視(ぎょうし)」になりがちです。凝視は毛様体筋を長時間緊張させるため、疲労や視力低下の原因になることがあります。特に近視になりやすい人は、疲れを感じにくく、無意識に凝視を続けてしまい、結果として近視が進行する傾向があります。
それに対して近視になりにくい人は、目の疲れに敏感で、自然と視線を遠くに移して“眺視”に戻すことができます。これは、眺視状態が心地よいという感覚を身体が覚えているからとも言えるでしょう。
眺視が大切な理由
- 目の緊張を和らげ、疲れを軽減する。
- 調節機能や毛様体筋への負担が少ない。
- 自然な視線移動の習慣が、近視予防にもつながる。
眺視の取り入れ方
- 読書やスマホを5分〜30分続けたら5~30秒、ピントの合うぎりぎり遠くの距離をリラックスして眺める。
- 外出時に、景色を意識的に見渡す習慣をつける。
- 作業の合間に、視線を遠くに移して「凝視」から「眺視」へ切り替える。
眺視は、もともと人間が持っている自然な視線の使い方です。特別なトレーニングをしなくても、目の疲れに気づきやすくなり、無意識に目を休める行動が取れるようになります。日常生活に「リラックスして眺める時間」を取り入れることで、視力ケアの第一歩につながります。
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