近視進行抑制
近視進行抑制とは、近視の悪化をできるだけ防ぐことを目的とした取り組みや治療の総称です。特に成長期の子どもは進行が速いため、生活習慣や目の使い方を見直すことが何よりも重要とされています。
近視進行抑制とは?
近視は遺伝だけでなく、長時間の近距離作業や屋外活動不足といった環境要因によって進みやすくなります。近年はオルソケラトロジーや低濃度アトロピン点眼といった医療的アプローチも普及していますが、それだけに頼ると生活習慣が変わらない限り再び視力が低下するリスクがあります。
まず大切にしたい生活習慣の改善
- 読書や学習の距離を確保:本やタブレットは30cm以上離す。
- 休憩の習慣:なるべくこまめに遠くを見てピント調節をリセット。
- 屋外活動:1日2時間以上、自然光の下で過ごすことが推奨されています。
- 就寝前のデジタル機器制限:ブルーライトや近距離使用を避け、睡眠の質を守る。
視力トレーニング
近視が進む背景には、日常の目の使い方や生活習慣が影響している場合が少なくありません。その改善と並行して、“目自体の力”を育てることが進行抑制の鍵となります。そのため視力ランドでは、まず生活習慣の見直しに取り組み、そしてホームワックを使った視力トレーニングを推奨しています。
ホームワックは、レンズを段階的に移動させることで《調節力=ピント合わせる力》を鍛える仕組みです。このトレーニングは、視力を一時的に改善するだけでなく、将来再び落ちにくい「目の基礎体力」を育てることに重きを置いています。必要に応じメガネや点眼を取り入れつつ、まずは「なぜ近視になったのか」を見極めることが大切です。
医療的手法との違い
- オルソケラトロジー:角膜形状を一時的に変えて視力を改善。ただし装用をやめると元に戻ります。
- 低濃度アトロピン点眼:0.01〜0.05%程度のアトロピンを点眼し、学術的にも一定の効果が報告されています。
- トレーニング:根本的に目の調節力を養うことで、長期的な視力維持を目指せます。
まとめ
近視進行抑制は、子どもの視力を守り、将来的な強度近視や合併症のリスクを減らすために大切な取り組みです。医学的治療と生活習慣の工夫を組み合わせ、専門医と相談しながら実践していくことが推奨されます。
近視進行抑制には多様な方法がありますが、視力ランドでは生活習慣の改善とトレーニングで「目の力をつける」ことを最も重視しています。点眼やオルソケラトロジーで一時的に視力が改善しても、日常の習慣が変わらなければ再び視力は低下してしまいます。子どもの目を守るためには、正しい生活リズムと日々のトレーニングの積み重ねが欠かせません。
関連用語
分類から探す
頭文字から探す
目の用語辞典
おすすめタグ
閲覧ランキング

涙液


光視症


マイボーム腺


眼瞼痙攣


近視進行抑制

関連記事

自宅でできる視力回復トレーニング方法を徹底解説

スマホが原因で斜視に?増える”スマホ斜視”とその対策

眼科のワックは効果がないって本当?

ホームワックは効果なし?近視は本当に良くなるの?

学校検眼で「近視」と言われたら──できることから、始めてみませんか?

アムスラーチャートとは?見え方の変化でわかる目の異常

目の健康寿命を延ばす!アイフレイル予防の決定版ガイド

近視は“目の心身症”??