ミドリンM点眼液とは
ミドリンM点眼液は、主に眼科で使用される処方薬で、調節麻痺や散瞳(瞳孔を広げること)を目的とした点眼薬です。
有効成分はトロピカミド(0.4%)で、副交感神経の働きを一時的に抑えることで、目のピント調節に関わる筋肉の緊張を緩和します。
主な用途
1. 調節麻痺検査
近視や遠視の度合いを正確に測定するために、目のピント調節機能を一時的に麻痺させる目的で使用されます。
特に子どもは調節力が強いため、正確な屈折検査を行う際にはミドリンM点眼液が有効です。
2. 仮性近視(調節緊張)への診断補助・経過観察のための使用
仮性近視(いわゆる調節緊張)とは、長時間の読書やスマートフォンの使用などによって、目のピントを調節する筋肉(毛様体筋)が過剰に緊張し、一時的に近視のような状態になることを指します。
ミドリンM点眼液は、この調節機能を一時的に麻痺させることで、「本当の近視かどうか」=真の屈折異常か、緊張による一時的なものかを見極めるために使用されます。
また、調節緊張の程度を観察する目的で短期的に処方されることもあります。
ただし、日本近視学会や一部の専門医は、ミドリンMによる継続的な仮性近視の治療には慎重な姿勢をとっており、根本的な改善には生活習慣の見直しや屋外活動の推奨が重要とされています。点眼薬はあくまで補助的な役割と位置づけられています。
注意点
- 点眼後は光に敏感になりやすいため、屋外ではサングラスの使用が推奨されます。
- 小児に使用する際は、保護者の管理のもとで医師の指示に従って正しく使用しましょう。
- 点眼後に一時的なまぶしさやピントの合いづらさを感じることがあります。
ミドリンMは、診断や一時的なケアに有効な点眼薬ですが、安易な自己判断での使用は避け、必ず眼科医の指導のもとで使用することが大切です。
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