ワックトレーニング
概要
ワックトレーニングとは、眼科で使用される「両眼視簡易検査器(通称:ワック)」を用いた視機能訓練です。主に近視や仮性近視(調節緊張)が疑われる場合に実施されますが、その目的は継続的な視力向上トレーニングではなく、眼鏡処方時の正確な視力測定を補助することにあります。
仕組みと特徴
ワックでは、「雲霧法」と呼ばれる視機能訓練の原理を用いて、目のピント調節機能(毛様体筋)を一時的にリラックスさせます。装置内の美しい風景画像を約5分間見ることで、近くに焦点が固定されていた目を遠くを見る状態へと導き、調節緊張を緩和します。
このような状態で視力を測定することで、眼鏡の度数が過剰にならないように調整しやすくなります。そのため、特に初めて眼鏡を処方される子どもや、視力のブレが大きい方に対して使用されることが多いです。
どこで受けられる?
ワックトレーニングは、ワックを導入している眼科で受けることができます。全国の眼科医院の一部では、検査機器の一環として日常的に利用されています。地域によっては取り扱いがない場合もあるため、事前に医院へ確認することをおすすめします。
注意点
ワックトレーニングは一時的な調節機能のリセットや、正確な視力検査を行うための補助的手段です。視力向上そのものを目的とした長期的なトレーニングではないことに留意し、必要に応じて生活習慣の改善や他の視力ケア方法と組み合わせることが大切です。
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