涙液層破壊時間
瞬きのあと、目の表面の涙が最初に途切れるまでの時間を指します。値が短いほど涙が不安定な可能性があり、ドライアイ評価の指標のひとつとして用いられます(単独の数値だけで判断はできません)。
どんな検査か
まばたきの直後に目を開けたままにし、涙の膜が最初に途切れるまでの時間を測ります。ドライアイでは短く出やすく、一般的な目安として10秒以上が正常とされます(数値は環境や方法で変わるため、単独では判断しません)。
検査の種類
色素を使う方法(BUT):フルオレセインという蛍光色素を少量つけ、青い光で観察して、涙の膜が最初に途切れるまでの秒数を測ります。一般外来で広く行われます。
色素を使わない方法(NIBUT):角膜にリングや格子の像を映し、その模様が乱れるまでの秒数を装置で測ります。染色の影響を避けられるのが利点です。
注:BUTは「Break-Up Time(ブレイクアップタイム)」、NIBUTは「Non-Invasive BUT(非侵襲BUT)」の略。
いずれの方法でも、測定条件やまばたきの仕方で値はぶれ得るため、他の検査や自覚症状とあわせて解釈します。
日常のコツ
- 画面作業ではまばたきを意識し、ハーフタイム(5~20分ごとにピントの合うぎりぎりの遠くを5~20秒見る)などで休憩をとる。
- 直接風が当たらない位置にする/加湿・保湿で室内の乾燥を避ける。
- 必要に応じて照明や作業距離を整え、目を酷使しすぎない習慣づくりを心がける。
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