近視抑制メガネ
子どもの近視が進むスピードを遅らせることを目的に設計されたメガネの総称です。一般的な単焦点レンズと異なり、周辺網膜に「近視性デフォーカス」を意図的に生じさせる光学設計を用います。代表的な方式にDIMS(多点セグメント)やHALT(微小レンズレット列)などがあり、臨床研究で進行抑制の有効性が報告されています。※効果には個人差があり、適応や装用の判断は専門家による診断が前提です。
何か
- 目的:近視の進み(度数変化・目の奥行きの伸び)を平均的に抑えることを目指す設計。
- 対象:主に学齢期の小児。年齢や進み方、生活環境などを踏まえ、眼科等で総合的に検討されます。
- 方式の例:DIMS(Defocus Incorporated Multiple Segments)、HALT(Highly Aspherical Lenslet Target)ほか、複数のレンズ設計が存在。
- 装用の考え方:処方度数で日常的に装用することが前提。装用時間や見え方の慣れには個人差があります。
仕組みと特徴
- 共通する光学コンセプト:中心は通常どおりにピントを合わせつつ、レンズの一部に近視性デフォーカスを配置し、周辺網膜に「手前に像が結ぶ」信号を与える設計。
- DIMS:レンズ面に多数の小さなセグメントを配置してデフォーカス領域をつくる方式。
- HALT:微小レンズレット群を同心円状などに配置し、段階的なデフォーカスを与える方式。
- エビデンス:いずれの方式も、単焦点レンズと比べて近視進行や眼軸伸長の抑制がランダム化試験や長期追跡で報告されています(平均効果であり個人差あり)。
- 注意点:効果は「治す」ではなく「進みを遅らせる」方向。定期的な検査・度数調整、装用状況の確認が欠かせません。価格や保証、予備の用意など実務面も相談を。
検討例
- 学齢期で近視が進みやすい/度数の変化が早いと感じる。
- 家族歴があり、日中の屋外時間が少ない生活になりがち。
- 学校や読書・画面作業で見えづらさや疲れやすさが気になる。
近視抑制メガネは進行抑制の選択肢の一つです(点眼治療やオルソケラトロジー等と並ぶ方法)。
ただし、装用だけで十分な抑制が得られないことがあります。近業の際のこまめな目の休憩、屋外で遠くを見る時間を意識して増やす、スマホ・ゲームの適切な使い方といった生活面の改善を併用することが大切です。眼軸の伸びを抑えることは、将来の網膜剥離や緑内障などのリスク低減にもつながる可能性が示されています
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