新常識!夏のプールでは●●がないと視力に悪影響
- 2017.07.28
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こんにちは。
眼育(めいく)サポータの太田です。
ダイアリーの更新が久しぶりになってしまいました。
来週はもう8月!夏休みもあっという間に終わってしまいそうですね。
夏の楽しみといえば…盆踊り、花火大会、肝だめし、甲子園。
ビアガーデンに土用のうなぎ等々、いろいろ思いつきますね!
プールで泳いだり、カブトムシを探しに行くのを楽しみにしているお子さんもいるかもしれませんね。
プールといえば、小学校の時の、夏休みの水泳教室を思い出します。
私はとにかく水泳が苦手で、顔をプールにつけるのも恐る恐る・・レベル別のグループにも入れてもらえず、プールの端でひたすらバタ足の練習をしていました。
そして、プールの最後の決まりといえば、U型の水道で目の洗浄。
これも嫌で、目をつむったまま水を当てて、ごまかしていたものです。
ところが、今どきのプールは、その目を洗うU型の水道がないってご存知でしたか?
学校のプールでも、泳いだ後に目を洗わないのだそうです。
もともと、プールの後の洗眼は、プール熱の感染拡大防止のために始められた措置なのだそうです。しかし、これが目にとって良くない影響を与えるという下記の研究結果が発表されました。
水道水の消毒に使われている塩素が角膜を傷つけ目に悪影響を及ぼすことを、石岡みさき医師(両国眼科)、慶応大学眼科などの研究チームが実験で明らかにし、米国の眼科学専門誌に発表した。
学校現場で当たり前に行われる水泳後の洗眼は、かえって目にダメージを与える恐れがあり、研究チームは「洗眼はやめてゴーグルで保護した方がいい」としている。
研究チームは健康な男女各5人を被験者として実験を行いました。
- 体液と浸透圧が同じ生理食塩水
- 水道水
- 生理食塩水に塩素を加えたもの
この3種類を使って各自が目を洗う、というのが実験の方法です。
結果は――
いずれも、目を洗う前と比べて角膜の傷がやや増えた
⇒塩素を加えたものを使った場合に、特にその度合いが高い
目を保護する粘液の成分が、水道水・塩素入り生理食塩水で洗ったときに減少
⇒生理食塩水の場合のみ、減らなかったというものでした。
さらに、角膜表面のバリア機能を調べる検査では、塩素入りの場合のみ低下が認められたという結果も加えられています。
記事のまとめには、次のように書かれています。
塩素が目に悪影響を与える主な原因と結論付けた。
研究班の加藤直子・慶大非常勤講師は
「強酸や強アルカリなどが目に入ったとき以外、目を洗う必要はない。
プール後の洗眼は、さらに傷を広げる可能性があるのでやめた方がいい」としている。
つまり、
- 塩素によって、角膜に傷がつく
- たとえ体液に近いものを使ったとしても「目を洗う」ことによって、角膜を傷つけてしまう
- 水道水を使って洗うと、目の保護成分が洗い流されてしまうというダメージも加わる
という結果が出たわけです。
これが、今までの“常識”を覆す根拠になったのですね。
そもそも”プール後洗眼”は、厚労省がプール熱(発熱・結膜炎などを発症)の感染拡大を防ぐために呼びかけを始めたものです。
また、文科省も体育教員への指導手引で、水泳後の洗眼指導を例示しています。
これに対し、眼科医の間では“プール後洗眼”を問題視する声も上がっていました。
が、根拠となる研究が少なかったため、明るみに出なかった――
というのが現状だったわけです。
というわけで、プールに行く際はゴーグルを忘れないようにして下さいね!