ものもらい
- 目の用語辞典
- 2017.09.21
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ものもらいとは、まぶたの脂や汗を出す腺に菌(多くは黄色ブドウ球菌)が感染して膿んだ状態の事を言います。
【めばちこ】や【めいぼ】とも言われますが、正式には【麦粒腫(ばくりゅうしゅ)】の事を、一般的にものもらいと言います。
脂や汗を出す腺には、まつげの根元の脂腺とマイボーム腺があり、マイボーム腺が感染しまぶたの内側に出来る【ものもらい】を内麦粒腫と言い、かなりの痛みを伴います。
一方、マイボーム腺以外が感染する【ものもらい】を外麦粒腫と言い、瞬きをした時に異物感があります。
一般的にものもらいとは、外麦粒腫となります。
症状は痒みや目がゴロゴロします。
まばたきや指で押すとまぶたに痛みがあり、次第にまぶたが赤く腫れ目やにが出ますが、治りが遅くなったり、完治しても再発したりする場合がありますので、くれぐれも汚れた手で触ったりしないように注意が必要です。
主な原因は、
- 目にケガをした時
- 免疫力低下
- ストレス
- 寝不足ぎみ
- 季節の変わり目
などに、目をこすったりする事が挙げられます。
感染力は弱く、他人にうつる心配はありません。
治療する場合は抗菌点眼薬や抗菌眼軟膏が用いられ、約1~2週間で化膿し、自然と皮下に膿が出て完治します。
なお、重症化した場合は、抗菌内服薬や切開手術で膿みを強制的に出す必要が出てきます。
気になる場合は、早めに眼科を受診しましょう。