動体視力
- 目の用語辞典
- 2015.05.20
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動体視力(どうたいしりょく)とは、視線を外さずに動くものの動きを捉え続ける能力の事を言います。
止まっているものを見極める能力を静止視力と言い、必ずしも静止視力が良いからと言って、動体視力が良いとは限りません。
動体視力には、静止視力以外に視野や反射神経、眼球の動き、瞬間的にものを見る力などが関わっており、スポーツ(特に球技)においては、非常に重要な能力です。
動体視力を検査する際は、通常の視力検査で使用するランドルト環を、左から右に動かして方向を見分ける事を行います。
徐々にスピードが遅くなるので、最終的には誰でも認識できますので、いかに速いスピードで識別できたかが、動体視力が良いと言う事になります。
また、フラッシュ暗算や一瞬現れる数字を当てたりするような事が、動体視力の能力を見極める方法として、TV番組などで良く見かける事があります。
なお、動体視力は横方向の動きを識別するDVA動体視力と、前後方向の動きを識別するKVA動体視力があります。
75歳以上の方の免許更新の際に義務付けられている高齢者講習の中では、動体視力の検査も行われます。
動体視力と言うと、メジャーリーガーのイチロー選手が有名です。
動体視力が発達する時期に、特製のピッチングマシンでの練習や自動車のナンバーを瞬時に計算したり、日常生活の中で動体視力を身に付けることを繰り返した結果、今日の活躍があるのではないでしょうか。