第108回眼 目を細めて見てると乱視になりやすいってホント?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2014.02.15
- 9,541 View
公開Q&A(1):『目を細めると乱視になるの?』
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
【ママ】
「それでは、お寄せいただいた質問の中から選んで、Q&Aにいきまますよ~。」
目を細めると乱視になるの?
え、そうなの!?
うちのケンタも時々目を細めてるんですけど。
乱視になったら困るわ。」
【博士】
「残念なことに、乱視になる可能性は高まります。
視力が低い人が目を細めてみると、確かに見えやすくなる。
だから目を細めることがクセになりがちです。」
【ママ】
「目を細めると見えるみたいだから、今のところはメガネの必要はないのかなぁ…くらいに考えてたんですけど。
やっぱり、ダメなんですか?」
【博士】
「目をカメラに置き換えて考えるとわかりやすいでしょう。
対象物の背景まで写したい時に、カメラの絞りを強くすると、ピントが合いやすくなります。
人間の目なら、『目を細めること』がこれに当たります。
目を細めると、目に入る光の量を調節できます。
だから、カメラと同じく、より遠くまで、網膜に映る像のピントを合わせやすくなるのです。」
【ママ】
「そうか、カメラも人間の目も同じような原理で動いているんだ~。」
【博士】
「そうなんです。
ただし、カメラは機械だから、絞りを強くしても何ら問題はありませんが、
人間の場合は、目を細めようとすると、目のまわりの筋肉に力が入ります。
これがひどい場合は、眼圧が高くなったり、角膜に変形をきたしやすくなったりします。
これが乱視につながってしまうんです。」
【ママ】
「じゃあ、視力が良い人が遠くを見るときって、筋肉の状態はどうなっているの?」
【博士】
「視力の良い人にとっては、遠くを見る時は、ピントを合わせる筋肉の毛様体筋を緩めることによって、水晶体を薄くして、焦点を合わせます。
だから、正視の人は、遠くを見る時に目を細める必要はない。」
【ママ】
「なるほど。
正視の人と、近視の人では、遠くを見るときの見方が違ってしまっているわけね。
目を細める行為が、目に大きな負担がかけているということね。」