第29回眼 眼科でよく聞くワックって何?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.05.20
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本当は怖い「様子を見ましょう」…
学校検眼で近視がわかり、言われるままに眼科を受診すると、よく言われる言葉があります。
それは、「まだメガネを使うほどではないようですので、様子を見ましょう」というもの。
でも、「様子を見ましょう…」とは、具体的にどういうことでしょうか?
「様子を見ていれば、良くなるかもしれませんよ」ということでしょうか?
もちろん、そんなわけはありませんよね。
答えは、「まだメガネには少し早いようです。ですが、近視がさらに進行したら、また来てくれれば、メガネ処方箋を出しますよ」ということなのです。
「えっ、そんなぁ…身もフタもないじゃないの」と思われる方も、いらっしゃるでしょうか。
ですが、近視に関しては、“様子見”していても、良くなる可能性はあまりないのが現実です。
去年C判定をもらった視力が、1年間様子を見ていたら、今年はA判定に戻ったなどということは、ほとんど聞いたことがありません。
「様子を見る」と言うと、何となく聞こえはいいのですが、要するに「手をこまねいている」状況になってしまうわけですね。
そのこともあってか、最近多いパターンとしては、『とりあえず「ミドリン」や「ワック」を使いながら、「様子を見ましょう」』と言われるパターンです。
そうなると、手段を示された分だけ、「近視宣告」を受けた子どもの親としても、多少の希望や安心感を持つことができます。
単に「様子を見る」だけ、ということを考えたら、それも当然ですよね。
しかしここで問題なのは、それらが「ワックやミドリンなど、自分以外の力を使って対処しよう」という考えに基づいている点です。
ワックとは何か?
画像引用:株式会社ワック
ワックとはどんなものか、ここで、ご紹介しておきましょう。
簡単に言うと、大きな望遠鏡(展望台などでよく見かけるものをイメージしてください)のような装置の中をのぞき、映し出される風景画像などを5分間眺めるというもの。
それにより、遠くの風景を長時間眺めるのと同じだけの効果があるとうたわれ、眼科でもそのように説明されます。
装置は眼科にしかないので、週に数回通いながら行うことになります。
この器具を製造している会社(←社名がワック)のホームページには、間接的に毛様体筋を刺激し目の緊張を解く方法、これは雲霧法と呼ばれ、眼精疲労の軽減や内側に寄ってしまった視線を平行に保つ効果を持ちます。
とあります。
また、メガネ処方前の習慣的な調節緊張をリラックスさせますので、近視などの過矯正、潜伏遠視の検査に最適です。
さらに、本器による瞳孔反応、調節の安定は屈折検査だけでなく、他の諸検査にも安定した効果を発揮します。
ともあります。
ここで1つ気がつくことがあります。