第33回眼 目の食育
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.07.07
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目の発育に必要な栄養素
前回・前々回の2回にわたり、目に関係の深い栄養素を取り上げてきました。
「ブルーベリー」「ルテイン」という“目に良い”と話題の栄養素、本当のところは…?
という切り口でお送りしましたが、お役に立てましたでしょうか?
さて、栄養素の話が続いたところで今回は、「子どもの目の発育に必要な栄養素」を、取り上げてみたいと思います。
前回の「ルテイン」は、大人世代――
“お父さん・お母さんの目の健康に必要な栄養素である”ということをご説明しました。
そうなると、次に気になるのは、「じゃあ、子どもの目の健康に必要なのは?」ということですよね。
さらに「どんな食材をどんなふうに摂ると効果的??」ということも、気になるところですね。
そんな情報をまとめて、目に関する【食育】という観点で、お話を進めていきたいと思います。
からだの機能が完成している大人の場合、意識して摂取する栄養素は、
「最近、肌の調子が悪いからビタミンCを摂ろうかな」
「風邪をひかないように、緑黄色野菜をたくさん食べよう」
などというように、目的で選ぶことが多いですよね。
では、子どもの場合はどうでしょうか?
からだの機能が完成していない子どもにとって、摂取したい栄養素とは、“発育のために必要である”という点を第一に考えたものとなるでしょう。
そんな観点からみたとき【子どもの目の発育に非常に重要な栄養素】として、下記の5つが上げられます。
<ビタミンA>
目の角膜や網膜を正常に保つ働きをします。
不足すると、暗いところが見えない「夜盲」の原因になることでも知られています。
“目のビタミン”と呼ばれるほど、目と切っても切れない関係にあります。
<ビタミンB1>
エネルギーをつくり出すビタミンで、目の筋肉を活性化させます。
不足すると、眼精疲労の原因にもなります。
<ビタミンB6>
たんぱく質の吸収に不可欠の栄養素です。
目の調節機能をつかさどる水晶体や毛様体筋(もうようたいきん)の主成分は、たんぱく質です。
そのため、目にとっても重要なのです。
<ビタミンB12>
赤血球のヘモグロビンの合成を助け、血液を作ります。
したがって、毛細血管が集まっている目にとって大切な栄養素です。
<DHA>
目の網膜に豊富に含まれる成分で、視覚の情報伝達をスムーズにする働きがあります。
脳にたくさん含まれることでも知られていますが、網膜にはそれ以上、実に50%ものDHAが存在します。
しかも、DHAは体内ではほとんど作られません。
そのため食物からの摂取が大切です。