第77回眼 近視を防ぐカルシウム
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2011.01.19
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カルシウムが目にいい!?
目に良い栄養素と言えば、ビタミンAなどが有名です。
でも、カルシウムも、目に、とっても大切な役割があるんです。
今回は、「視力にとって大切なカルシウム」に関連する大切なお話を、眼育(めいく)博士がしてくれます。
どうぞ、お見逃しなく!
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
【ミドリママ(以下ママ)】
「博士、うちの昨日の夕食の献立、当ててみて下さい。」
【眼育博士(以下博士)】
「え?うーん、ハンバーグ?それともエビフライかな?」
【ママ】
「やだなあ博士、そんなお子様ランチみたいなメニューにしたりしませんよ。
夕食の献立は、レバニラ炒めとキンピラです。
キンピラは、ゴボウ、ニンジン、レンコンでつくりました。」
【博士】
「ほほう、お料理上手ですねぇ。えらいなぁ~」
【ママ】
「視力改善のために、ビタミンAを豊富に含む食材を使って献立を考えているんです。」
【博士】
「とても良い試みですね。
ところで、カルシウムの事は、意識していますか?」
【ママ】
「え、カルシウム?
そりゃあ、成長期だし、カルシウムも、一応気にはしてますけど…
朝食は必ず牛乳を出しています。でも、それくらいかなぁ…
でも博士、うちの場合は、身長よりは近視が心配なので、まずはビタミンAじゃないですか?」
【博士】
「何をかくそう、カルシウムは、近視の改善のためにも役立つ栄養素なんですよ。」
【ママ】
「ええ?
だって、カルシウムって、骨を作る栄養素でしょう?
目とはぜんぜん関係なさそうじゃないですか。」
【博士】
「実は、大有りなんです。
確かに、カルシウムには骨を形成する役割があり、これは良く知られています。
しかし、それと同時に、筋肉の活動にも関係しています。
カルシウムは、筋収縮作用に不可欠な栄養素です。
不足すると、毛様体筋の働きが悪くなり、ピント調節機能に影響する可能性があります。」
【ママ】
「そうか、目の中にも筋肉がありますもんね。」
【博士】
「そうです。
近くを見たり、遠くを見たり、ピントを合わせるのは、目の内部の筋肉の働きです。
この力が鈍ると、近視が進行しやすくなります。」
【ママ】
「ひょっとして、成長期に視力が落ちやすいのは、身長を伸ばすためにカルシウムが大量消費されてしまうから、というのもあるんでしょうか?
目に使うべきカルシウムが不足して、視力が落ちるとか…???」
【博士】
「ほほぅ、それは、面白い指摘です。
近視が一番進行しやすいのは、12~16歳だと言われています。
これに対し、一番身長が伸びる時期も12~16歳で、両者はピタリと重なります。
まだ証明はされていませんが、何らかの因果関係を指摘する研究者もいます。」
【ママ】
「カルシウムって、骨を作るだけじゃないんですね…知らなかったわ。」
【博士】
「さらに、カルシウムには、神経の働きを正常に維持し、、ストレスに対する抵抗力を高めるという作用もあります。
逆に言うと、ストレスが多いと、カルシウムの消費も激しい事になります。
ケンタ君は、ストレスは大丈夫そうですか?」
【ママ】
「ケンタがDSやるときに、『目を近づけすぎよ』って、いつも私が怒鳴ってるから、ストレスがあるかも…
あと、『宿題しなさい!』とか…
ひょっとして、私がストレス源???」
反省顔のママ。
博士は首を振り、やさしく笑いかける。
【博士】
「それは“しつけ”のために、必要な声かけです。
決して悪いことではありません。」
【ママ】
「そうですよね、教育ですもの!オホホホ!」
【博士】
「ただ、できるなら、外部から言われてやるのではなく、本人が自ら考えてできるようになると、更に良いですね。
また、カルシウム不足にならないように、効率的に補給できる方法を、考えてあげると良いでしょう。」