第94回眼 成長期の目と視力に必要な栄養素って?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2012.09.15
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ブルーベリーの真実
サプリメントで栄養を補う事に対する感覚は、人それぞれのようです。
家族全員で活用している方もいれば、大人は使うけど、子供にはちょっと抵抗が…
という方もいらっしゃることでしょう。
でも、それらの栄養素を最も必要としている年代が、成長期の目だとしたら…
今回は、その事に関連する大切なお話を、眼育(めいく)博士がしてくれます!
今号も、他では決して聞けない貴重な情報が目白押し♪
どうぞ最後までお見逃しなく!
■登場人物■
【眼育(めいく)博士】
眼育トレーニングの創始者で目の健康のエキスパート
【ミドリママ】
30代のワーキングマザー
息子のケンタの視力を、何とか回復させたいと思っている
【ケンタ】
9歳。学校の健康診断で視力が落ちていたことが発覚
【ミドリママ(以下ママ)】
「ああ、早くケンタの視力を良くしたい!
どうしたらいいんですか~、博士~!?」
【眼育博士(以下博士)】
「ちょっとママ、落ち着いて…まずは水でも飲んで。」
【ママ】
「ごっくん。あ~おいしい。あら~、ごめんなさい…。
ちょっと最近、不安になってしまって。」
【博士】
「気持ちは分かりますよ。ただ、焦るのはいけません。
近視は、急になっているわけではありません。
実は気がつかない間に、時間をかけて近視になっているのです。
視力を戻すのにも、それ相応の時間が必要です。
腰を据えた取り組みが、肝心ですよ。」
【ママ】
「そうですよね~わかってはいるんだけれど、ついつい忘れちゃって。
あと、やっぱりサプリとか、試すべきかしら?
ケンタのお友達も、ブルーベリー何とかいうサプリを飲んでるんですって。
なんでも、アントシアニンがいっぱい入っているのが売りなんですって。
うちも始めようかしら。」
【博士】
「うーん、ひとつの栄養素ばかり集中的に摂取するのは、あまり良い方法とは言えませんよ。
大切なのはバランスです。
目的が、目と視力の健康的な発育ということであれば、必要な微量栄養素を、バランス良く摂取する必要があります。」
【ママ】
「じゃあ、ブルーベリーのサプリを飲んでも、意味がないってこと?」
【博士】
「ブルーベリーが効果があるのは、暗い場所での視力です。
薄暗いところでもよく見える必要性がある場合に、効果があります。
例えば長距離トラックの運転手や、夜間警備員の方には、とても良いでしょう。」
【ママ】
「え~、そうなんですか。
私にわかるレベルで、仕組みを、説明して頂けないかしら。」
【博士】
「それでは、目がものを見る仕組みから見ていきましょう。
- 目でものから反射された光を捉える
- 水晶体でピントを調節
- 網膜で像が結ばれる
ここまでが最初の段階です。」
【ママ】
「これって、カメラのピントを合わせるみたいなことよね。
カメラのオートフォーカスも、最初はぼや~んとして、それからピントが合ってくるものね。」
【博士】
「そうです。基本的には、カメラと同じ原理です。
そして網膜に映しだされた像は、次に脳まで運ばれます。
- 網膜で光が電気信号に置き換えられる
- 視神経に信号が伝わる
- 脳の視覚野で信号を解読、映像として認識
となります。」
【ママ】
「網膜に映ったものが、そのまま見えるわけじゃないってこと?」
【博士】
「そもそも網膜には、像は上下逆さまに写っています。
それを、普通に見えたように思うのは、脳に運ばれた情報を、解読しているからです。
その時に、網膜で光に対して反応し、電気信号に変換する物質が、ロドプシンという名前の色素体です。」
【ママ】
「最初に光に反応して処理を行うのがロドプシンってことね。
コンサートでいう、前座の役割ってところかしら。」
【博士】
「いえいえ、前座どころじゃありません。
そもそも、ロドプシンが光に反応しないと、見えたのものが電気信号にならないわけですから、とても重要な物質です。」
【ママ】
「なるほど、そうね!」
【博士】
「ロドプシンは光刺激で分解され、電気信号を神経に流します。
ということは、そのままいくと、ロドプシンは無くなってしまいますよね。
でも、安心してください。
網膜上で、ロドプシンは再合成される仕組みがあります。
つまり、ものを見ている間中、ロドプシンは分解と再合成を繰り返しているわけです。」
【ママ】
「ふーん、ロドプシンって忙しいのね。」
【博士】
「ところが、テレビやゲームなどで目を酷使すると、ロドプシンの分解ばかりが多すぎて、再合成が追いつかなくなります。」
【ママ】
「再合成が追いつかなくなると、どうなるの?」
【博士】
「ロドプシンの量がどんどん減るので、暗いところで、ものが見えにくくなります。」