
私たち現代人は、日常生活で、どれだけ目の機能を使っているでしょうか?
限定的にしか使っていない方がほとんどだと思います。
ですが、私たちも簡単な訓練で、目の機能をより効果的に使う事ができます。
近視はこうして始まる

前回のおさらいを簡単にします。
遠くを見るときは、目の筋肉はリラックスして伸びる=水晶体が薄くなる
近くを見るときは、目の筋肉は緊張して縮む=水晶体が厚くなるという事でした。
だから…近くをずっと見続けていると、目の筋肉はずっと縮みっぱなしで、遠くをみても、目の筋肉は元のように伸びなくなってしまい、水晶体はずっと厚くなったままで、遠くにピントがあわなくなる。
こうして近視が始まる、というお話しでした。
近視を目薬でなおす???

眼科で近視の相談をしたご経験のある方は、目薬を処方された事があるのではないでしょうか?
目薬にもいろいろ種類がありますが、今回お話するのは一般に眼科で近視治療に用いられるミドリン(もしくは、サンドール)という目薬についてです。
ミドリンは、本来は眼底(目の奥)を検査するために用いられる薬です。
検査するために、薬で目の筋肉を麻痺させて、瞳を大きくさせます。
近視の治療に用いられる場合は、固くなった目の筋肉をゆるめる事を目的に使われます。
本来は検査するために使うお薬で、濃度を薄めてあるとはいえ、継続的な使用は前提とされていません。
また、近視は子供の時に始まるケースが多いです。
このような薬を子供が毎日つけるのは、ちょっと心配ですよね。
さらに、この薬は目の充血や、痛みの症状が副作用として報告されている事も考えなくてはいけません。
肩こりを注射でなおすとしたら?

「近くを見ていて、凝り固まった筋肉を目薬で、ゆるませる。」これを肩こりに例えてみましょう。
パソコンを同じ姿勢で見ていると、肩がこりますね。
そんな時、軽い体操をすると、肩の筋肉に刺激が与えられ肩こりの症状がおさまります。
そのかわりに、注射をして薬によって、肩の筋肉をゆるませたらどうなるでしょう?
その時は薬が効いて筋肉のこりがとれ、肩こりがなおったように見えます。
しかし、またパソコンをしたら、同じように肩こりになります。
でも他になにも対処をしないでおいたら、また同じように肩こりになります。
近視にミドリンを使う事、これは肩こりに筋肉をほぐす薬を使うのと、同じような事です。
目薬に頼っていると、筋肉はなまってしまう

確かに、目薬の力で目の筋肉が一時的にゆるむ事もあるでしょう。
でもよく考えてみると、それは自分以外のものに頼る方法ですよね。
そうすると目薬の力に依存してしまい、それなしでは機能が保てなくなっていくのが人間の身体の性質です。
本来の人間の機能を薬が代わりにやってくれるので、人間の機能は怠けてしまいます。
「病院でもらった目薬を使いながら様子をみていたら、視力がさらに落ちてしまいました。」というご相談を、実際に頂きます。
対処は目薬をさすだけで、後は同じように生活している。
これでは本質的には、近視の原因が取り除かれていないので、近視が進行しやすい状況に、変わりはありません。
以上の様な理由で、眼科医の中でも、この目薬を使わない方針をとっている所もあります。
じゃあどうすれば良いの?

それではどうすれば良いのでしょうか?
本来自分が持っている機能を引き出す事が、本質的な問題解決方法です。
つまり、自分の力で、目の筋肉の調節力をあげる事が必要です。
目の調節力をあげる事が、どういう事か、それについては別の号で、詳しく説明する機会をもちたいと思います。
今すぐ簡単にできる方法としては、前回ご紹介したリフレッシュ法や、今後お伝えしていく日常生活の様々な改善法があります。
そして、より効果がでるように、専門家による研究をもとに作られたトレーニング・システムもあります。
視力回復辞典(視力回復の真実)
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