
クラス40人中、なんと32人が持っている!

近所の公園にて。
ベンチやら、ジャングルジムの周りやらに、小学生とおぼしき子どもたちが数人。
――でも、??なんとなく違和感が…
だれも動き回って遊んでいない、はしゃぐ声もなし、みんな手元をのぞき込んで…
小学生の子どもをお持ちの方なら、もうお気づきかもしれません。
そう、みんな「D●ゲーム」(携帯型ゲーム機)に興じているのです。
友達と公園にいるのに、1人1人が別々のゲーム…
眼育総研に寄せられる近視お悩み相談でも、子どもの視力低下で思い当たる原因として、携帯型ゲーム機の使用を挙げる親御さんが、急増しています。
今日は
◎ ゲームと目の関係は?
◎ ゲームとのつきあい方をどうする?
ということについて、お話したいと思います。
ある機関が行った、小中学生を持つ保護者対象に行ったアンケートの結果、小中学生が携帯型ゲーム機を持っている割合は80.5%というデータが明らかになったそうです。
40人学級なら、32人強が携帯型ゲーム機を持っている計算に…
お宅では、いかがですか?
上記のデータが全国的・普遍的なものとは限りませんが、これほどの普及率であるということは、一種の社会現象といってもいいかもしれません。
「視力低下」への影響は??

それでは、その「社会現象」が子どもに及ぼす影響とは…??
上記「携帯型ゲーム機」アンケートには、『ゲーム機が子どもに及ぼす影響として考えられる事柄』という項目も含まれています。
「勉強時間や学力低下」「素行の乱れ」などの項目の中から、調査対象である保護者の方々が選んだのは『コミュニケーションの低下・生活習慣の乱れ』『運動能力や興味の低下』といったもの。
そしてもう1つ、保護者の方々が心配されているのは、「視力低下」でした。
ちなみに、上記アンケート項目には、選択肢の中に「視力低下」は含まれていませんでした。
にも関わらず、あえて記述する形で、視力低下への不安を挙げるケースが多かったのです。
つまり、それだけ「視力に影響があるのでは?」と不安に思う保護者の方が多くいらっしゃったことがわかります。
やっぱり・・・”悪”影響は大!!

実際のところ、携帯型ゲーム機の視力への影響は、どうなのでしょうか?
視力低下には、原因となる生活習慣があります。
それは、“近くのものを見続ける”ということ。
ゲームを集中してやり続けることで、『目凝り(めこり)』の状態に。
これは、肩周辺の筋肉によけいな力が入ることによって起こる「肩凝り」に似ています。
『目凝り(めこり)』状態ではピントの調節がしにくくなり、続けているうちに視力が低下…
携帯型ゲームで目が悪くなる、というのは、こういうことなのです。
手元の近い距離で、小さい画面を凝視し続ける携帯型ゲーム機。
“凝視させ続けるように知恵を凝らして作られている”と言っても過言ではありません。
思わず感心してしまうほど、ゲームに集中し続ける子どもの姿を見れば、納得していただけると思います。
やはり、多くの保護者の方々が懸念されるように、携帯型ゲーム機の視力への”悪”影響は大!!
ということ。
ここでひとつ、念のため――
最近、「見る力を鍛える」と謳った携帯型ゲーム機用ソフトが出回っています。
興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
あるいは、既に購入して、子どもにやらせている…?!
ソフトの内容がどうであれ、ハードが携帯型ゲーム機であることに変わりはありません。
視力低下の原因をつくり出すともいえる携帯型ゲーム機で、「見る力を鍛える」――
ここに大きな矛盾があるのは、いうまでもありません。
禁止は難しい・・・対抗策は?

携帯型ゲーム機が視力に与える影響についてはわかった
でも、どうするか???それが問題です。
買い与えないのが一番ですが、前述のデータから見ても、ガマンさせるのは難しい様子が伺えます。
また、時間制限することを条件に買い与える方も多くいらっしゃると思いますが、守れていますか?
現実的に考えると、なかなか時間制限は難しいケースが多いかもしれません。
なぜなら、携帯型ゲーム機は、文字通り「携帯できてしまう」からです。
親の目の届かないところで、子ども達は本当に守れているのでしょうか?
そうは言っても、じゃあ、どうすれば??
これだけ精巧に、子どもの興味を引きつけるように工夫を凝らしているものに対抗するには、しかるべき策が必要です。
そのためには…
- 『ハーフタイム』をとる
- 『眺視(ちょうし)』の時間を増やす
なんといっても、この2つがいちばんの対抗策。
近くのものを見続ける=「凝視」の状態から、目を解放してやることを常に心がけるのが、重要なのです。
ハーフタイムと眺視(ちょうし)

1)目のハーフタイム
近くのものをみる作業の合間にはさむ、「遠くの違う距離のものを眺める」時間が『ハーフタイム』です。
5~30分に1回、たった5~30秒でOK。
「凝視」を続けさせないために、目の使い方を変えることが目的ですから、短くてもいいのです。
5分間近くの物を見る作業をしたら、5秒の休憩をはさむ。
10分間で10秒、15分間で15秒…といった要領です。
より細切れであればあるほど、効果があります。
さらに、
- リズミカルにまばたきをする
- 眼球を上下左右に動かす
ということも同時に行うと、いっそう効果的。
ハーフタイムをとるときに注意したいのは、「遠くを見る」といっても、単に遠ければ遠いほどいいのではないということ。
では、どこを見れば??
自分がリラックスした状態で、ピントを合わせられるギリギリの距離(『最大明視距離【さいだいめいしきょり】』といいます)というのが、正解。
“遠く”は、見る人によって異なります。
まずは、各人にあった”遠く”を見極める必要があるのですね。
ハーフタイムをとるときは、デジタルタイマー(100円ショップでも売られています)を使うのがおすすめ。
時計を見ながら時間を計る必要がなく、便利です。
それでも、子どもに自分でやらせるのは難しいのでは?
…はい、そのとおりです。
でも、そのためにの方法やアイテムが、きちんとあります。
次回ご紹介しますので、ご期待ください!
2)『眺視』(ちょうし)をする
目を凝らして見つめる「凝視」に対して、広い範囲や遠くを「眺める」という目の使い方。
これを、眼育総研では『眺視』と呼んでいます。
これは、本来の目の構造に適した使い方。
眺めるようにものを見るときは、目が自然にリラックスしている状態なのです。
ハーフタイムは、意識的に『眺視』をする状態。
でも、日常生活の中で自然に『眺視』ができる環境をつくることができれば…
目にとっては、まさに理想。
そして、実は目だけでなく、『眺視』ができる環境はライフスタイル全般においても、理想的な環境であるといえるのです。
散策のススメ

『眺視』の時間を増やすために、良い方法があります。
それは、散策をすること。
具体的には、家の近くなどで、できるだけ自然の多いところを選び、生き物や植物などを探しながら散歩することです。
親子で、見つけたものを語り合いながら歩くと、とても楽しいものです。
- 広い範囲や、遠くのものを自然に眺める
- 気持ちの良い外の空気に触れることで、心身共にリラックスする
- 虫や鳥などの生き物や植物を探す行動から、人間が本来持つ「狩猟・採取」の本能を呼び起こす
景色のよいところや、自然に触れられる場所でゆったりと過ごすのが、眺視のためにも良い、ということはわかる。
でも、3つめはピンとこないけれど――
そう思われる方はいらっしゃるでしょうか?
野山や海岸で狩猟や採集などをしながら暮らしてきたのが、人間本来の姿。
そういった暮らしをしていた頃の人間は、意識せずとも自然に『眺視』をしていたはず。
「近くばかりを凝視する」機会など、おそらく皆無だったでしょう。
そんな人間の本能的な部分を呼び覚ましてやることで、『眺視』のメカニズムもまた引き出されやすくなる…というわけです。
また、親子でコミュニケーションの時間をつくることは、実は目の健康とも関わってきます。
近視の原因の1つに、過剰なストレスがあります。
現代っ子の生活は、常にストレスと隣り合わせ。
携帯型ゲームも、その1つです。
「目凝り(めこり)」の状態をつくり出すことのほかにも、悪い姿勢を続けることによる肩凝りや、背骨への影響も考えられます。
「ゲーム脳」という言葉もあるように、脳への悪影響の可能性も指摘されています。
本人は楽しいと感じていても、実のところ、新たなストレスを生み出す原因になっている――とさえいわれるわけですね。
【ゲームを捨て、野へ出よう】というのは大袈裟かもしれませんが、このへんで、娯楽のあり方をもう一度考えてみることは、必要かもしれません。
まとめ

やっぱり!携帯型ゲーム機の、視力への”悪”影響は大!!
『ハーフタイムをとる』ことと、『眺視の時間を増やす』ことが必要。
そのためのライフスタイルも一考を。
さて、散歩をするなど、自然に触れるライフスタイルを取り入れていくことは親が率先してできても、ゲームをするときはハーフタイムをとるなどは、どうしても子どもの自己管理が必要になってきます。
とはいえ、それができたら苦労はない――というものですよね。
次は、子どもに自覚を持たせる具体策は??というお話です。
携帯型ゲームをやるようになってから、あっというまに視力が低下し始めた!
これ以上、下がらないようにしたいけれど…
「早期発見/早期対処」の機会を逃さないために…
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