職業・資格と視力の関係
- 視力アラカルト
- 2015.05.01
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視力が悪いと、就業できない職業や取得できない資格があります。
自動車の運転免許は、メガネやコンタクトレンズを使用し、矯正視力が一定の基準に達していれば交付されますが、ただし、条件付となり裸眼で運転することは認められません。
運転免許
原付・小型特殊
裸眼視力が両眼で0.5以上あること
普通一種・自動二輪・大型特殊
裸眼視力が両眼で0.7以上かつ、片眼でそれぞれ0.3以上あること
大型・けん引・第二種
裸眼視力が両眼で0.8以上かつ、片眼でそれぞれ0.5以上あること
三桿法の奥行知覚検査器により3回検査し、その平均誤差が、2センチメートル以下であること
自動二輪
視野が150度以上で、裸眼視力が0.7以上
※全てにおいて、色覚:赤色・青色・黄色の識別ができること
メガネやコンタクトレンズによる矯正可能
小型船舶操縦免許
両眼とも0.6以上であること(矯正可)
ただし、片眼の視力が0.6未満の場合は、他眼の視力が左右150度以上かつ、0.6以上であること
大型船舶操縦免許、海技士
両眼とも0.6以上であること(矯正可)
客室乗務員
矯正視力が1.0以上(コンタクトレンズ使用可)
動力車操縦者運転免許(電車の運転免許)
裸眼視力が両眼とも0.2以上という条件があったが、現在は廃止され、裸眼視力が両眼とも1.0以上もしくは、矯正視力は1.0以上
ただし、屈折度数が-8.0~+3.0以内
警察官
裸眼視力が両眼とも0.6以上
もしくは、裸眼視力がおおむね各0.1以上で、矯正視力が両眼とも1.0以上
消防官
両眼で0.7以上かつ、片眼でそれぞれ0.3以上(矯正可)
看護師
一部、矯正視力1.0以上としているが、基本的には制限はない
仕事に支障がなければ、就業可能
旅客機客室乗務員
矯正視力1.0以上
航空会社によっては、裸眼視力0.1以上と規定
法務教官
裸眼視力が両眼とも0.6以上もしくは、両眼で矯正視力が1.0以上
皇宮護衛官
両眼とも裸眼視力が0.7以上もしくは、矯正視力が両眼とも1.0以上
刑務官
両眼とも裸眼視力が0.7以上もしくは、矯正視力が両眼とも1.0以上
自衛官
両眼とも裸眼視力が0.6以上もしくは、裸眼視力が0.1以上で、矯正視力が0.8以上
一般幹部候補生(飛行要員を除く)
両眼とも裸眼視力が0.6以上もしくは、裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上
一般幹部候補生(飛行要員)
両眼とも遠距離裸眼視力が0.2以上で、矯正視力が1.0以上
近距離裸眼視力が1.0以上
レーシック等による視力矯正手術は不可
防衛医科大学校
両眼とも裸眼視力が0.6以上もしくは、裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上
宇宙飛行士
両眼とも裸眼視力0.1以上かつ、矯正視力1.0以上
NASAでは、パイロット宇宙飛行士は裸眼で0.4以上
矯正視力で1.0以上
ミッション・スペシャリストは裸眼で0.1以上矯正視力で1.0以上
国家公務員労働基準監督官
両眼とも矯正視力が0.7以上
入国警備官
両眼とも裸眼視力が0.7以上もしくは、矯正視力が両眼とも1.0以上
騎手
競馬学校入学条件が裸眼視力が両眼とも0.8以上
競艇
裸眼視力が両眼とも0.8以上(メガネ・コンタクトは不可)
レーシック等による視力矯正手術は可
オートレース
裸眼視力が両眼とも0.6以上
また、裸眼視力が必要な職業もあります。
人命に関わる仕事や、危険度の高い現場は、人の生死に関わってきますから、一定の裸眼視力がないと、就業できないケースがあります。
また、レーシック等による視力矯正手術を禁止している場合もあります。
代表的な職業はパイロットです。
日本の航空会社では、レーシック等による視力矯正手術を認めていません。
アメリカ連邦航空局(FAA)では認められています。
将来的には、日本でも認められる可能性はあるかも知れません。
航空大学校入学
裸眼視力が1.0未満の場合、屈折度数が±1.75を超えない範囲で、矯正視力が1.2以上
レーシック等による視力矯正手術は不可
海上保安大学校
両眼とも矯正視力0.7以上
航空課程
裸眼視力:0.2以上矯正視力:1.0以上
中距離視力:両眼とも裸眼視力0.3以上
近距離視力:両眼とも裸眼視力1.0以上
航空保安大学校
航空管制科学生
矯正視力:0.7以上両眼遠方矯正視力:1.0以上
中距離視力:0.2以上
近距離視力:0.5以上
航空管制官
片眼0.7以上で、両眼で1.0以上(矯正可)
中距離視力:0.2以上
近距離視力:0.5以上
JAL
両眼の矯正視力が1.0以上(裸眼視力の条件は、特になし)
両眼とも屈折度数が-5.5~+2.0内であること。(レーシック等による視力矯正手術は不可)
過去6ヶ月以内にオルソケラトロジー※を受けていないこと。
オルソケラトロジーとは
近視を治療する方法の一つです。
角膜の形状や近視度数に合わせて、特殊なコンタクトレンズを作成します。
そのコンタクトレンズを夜間就寝中に装用することで、角膜の形状を変化させます。
その後にコンタクトレンズを外すと角膜の形状がコンタクトレンズにあわせて変化しているため、近視が矯正され、裸眼視力が向上するというものです。
但し、オルソケラトロジーを中止すると角膜形状が元の状態に戻り、裸眼視力も以前の状態に戻ってしまいます。
つまり、一時的なもので永続的に良好な裸眼視力が保たれるものではありませんので、現在のところ、当社の採用基準ではオルソケラトロジーは認められておりません。