コントラスト感度
コントラスト感度は、物体と背景の「濃淡の差(明暗差)」を見分ける力です。通常の視力検査(高コントラストの小さな文字を読む力)とは別の視機能で、裸眼視力1.0でもコントラスト感度が低いと見えづらさを自覚することがあります。特に夜間や霧・雨など低コントラスト環境で重要な指標です。
視力との違い
視力は主に「どれだけ小さなものを判別できるか」を測る検査、対してコントラスト感度は「どれだけ薄い差まで見分けられるか」を評価します。両者はカバーする範囲が異なるため、視力が良くてもコントラスト感度が低いケースや、その逆もあり得ます。
低下すると現れやすい自覚
臨床での活用例
白内障では視力が保たれていてもコントラスト感度が低下し、眩しさや夜間の見えにくさとして現れることがあります。また、緑内障では視野検査だけでなくコントラスト感度の低下がQOV(見え方の質)に関連するとの報告もあります。
いつ検査を考える?
「視力は出ているのに、夜や薄暗い場所で見づらい」「運転で歩行者や段差が見えにくい」「街灯や対向車のライトがにじんでまぶしい」──こうした場面が続くとき、眼科ではコントラスト感度の検査を勧められることがあります。コントラスト感度は、夜間・悪天候・まぶしさ下の見え方に関わる指標で、視力が良くても低下していることがあります。
まとめ
コントラスト感度は「見える/見えない」の境目を左右する基礎視機能で、視力とは別軸の“見え方の質”を反映します。夜間運転や薄い模様の判別など日常の安全・快適さに直結するため、違和感が続くときは視力だけでなくコントラスト感度の検査も相談しましょう。
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