調節緊張
人間は精神的なストレスが強いと、全身の筋肉が収縮しがちになります。
それが、毛様体という目のピント調節にも関わる筋肉について起こると、遠くを見るときもその収縮が解けず、ピントが合わなくなってしまいます。
このような現象を、調節緊張といいます。
これはストレスから生じる場合と、近くを長時間凝視するために生じる場合の、2つの理由がありますが、その両方が一緒になって起こっているケースもあります。
強いストレスがかかるケースとして報告されているのは、慣れない集団生活を送ることによるストレス、過密スケジュールで塾やお稽古に通うなど時間の余裕がないことによるストレス、ご両親の不仲など不適切な家庭環境によるストレスなどです。
このケースでは、視力でだけでなく屈折度数も見かけ上悪くなります。
そして、屈折度数の測定時にミドリンなどの筋肉弛緩剤の目薬を使うと、値が改善されやすくなります。
しかし、それはあくまでその時だけですので、根本的なストレスや凝視の習慣などを取り除かないと、根本的な解決にはなりません。
このような現象が起こさないためには、精神的にゆとりを持つことが大切です。