もしかして老眼の症状かも?と感じ始めたら、早めの対処がポイントです。
この記事では、日常の中でできるセルフケアや「見え方の負担を軽減する環境づくり」のコツを中心に、メガネ・コンタクトなどの“見え方をサポートする選択肢”にも触れながら、無理なく続けられる対策をまとめます。
「頑張って目で補う」のをやめて、まずはラクに見える条件を整える。そんな一歩から始めてみましょう。
老眼とは?

老眼は、近くを見るときのピント調整がゆっくりになり、「小さい文字が読みづらい」「夕方になるとかすむ感じがする」「目が疲れ目…が増えた」と感じやすくなる状態です。まずは“目の努力”を増やすより、負担を軽減できる環境のケアから始めるのが現実的です。
一般的に40代から自覚し始める方が多い一方、スマートフォンやパソコンの使用時間が長いと、30代でも似たつらさ、いわゆるスマホ老眼を感じることがあります。
よくあるサイン
老眼の初期サインは、日常生活のふとした瞬間に現れます。
- スマホの文字を離すと見やすい
- 夕方になると手元がかすむ、疲れやすい
- 暗い場所で見えづらい
- 細かい作業で目がしょぼしょぼする
※老眼対策、必要かな?と迷ったら⇒老眼対策 必要度判定(セルフチェック)
まずは“早めの対処”チェック

老眼対策と聞くと、つい難しく考えてしまいますよね。
でも実は、つらさが増える“条件”を先に減らすだけで、ラクになることがあります。早めの対処は、目を頑張らせるよりも“仕組み”が頼りになります。
見え方の負担を軽減できる3ポイント
- 文字:拡大/太字/行間で“目の努力”を減らす:小さな文字をがんばって読む時間が長いほど、疲れやすくなります。
- 光:手元が暗い・影が多い状態を減らす:暗い場所で画面だけ明るいと、目が余計にがんばりがちです。
- 距離:近づきすぎをやめて、一定距離で作業する:近すぎる距離が続くと、ピントの負担が増えやすくなります。
やりがちNG
- 暗い部屋で、スマホやパソコン画面だけ明るい:明暗差が大きいと、目が疲れやすくなります。
- 机の上が影だらけ(天井照明だけで頑張る):手元が暗いと、ピントが合いにくく感じやすいです。
- 画面が窓や照明を映して反射している:反射は“見えにくさ”の大きな原因になります。
- 近づきすぎて、姿勢が固まる:姿勢の固定は、目だけでなく全身の疲れにもつながります。
※どれも“目が頑張りすぎる状況”なので、先に対策しておくと疲れ目の予防になります。
体を“定規”にするミニ調整
- “近づきすぎ”を防ぐ目安:目と紙は30〜40cm、画面は50〜70cm(ざっくりでOK)
きっちりじゃなくて大丈夫です。画面との距離の測り方はこちら⇒ハーモン距離 - モニターなど画面位置を確認:画面の上端が目線より少し下になるように
ドライアイ対策にもなり、目の負担も軽く感じやすいです。 - 指で目をこすらない:乾き・刺激が増えやすいので、こすり癖は控えめに
かゆいときは、まず目薬や瞬きで対処を。
※「近すぎない距離」の目安は 作業距離 でも紹介しています。
対策の主役|“見えやすい作業環境”の整え方

老眼の対策は、まずは目の負担を減らす環境を整えることをおすすします。特にスマホとパソコンが多い人ほど、ここで差が出ます。
明るさは「部屋」より「手元」を重視
・天井照明だけだと手元が影になりがち。デスクライトで明るさを補うと読みやすさが上がりやすいです。
・反射が出るなら、光を真正面から当てずに斜め前方から当てるとラクになることがあります。
・外出時のまぶしさが気になる人は、状況によってサングラスが助けになることも。
※スマホ メガネ(光対策メガネ)は合う人もいますが、まずは画面の明るさと照明のバランスを整えるのが先です。光対策についてはこちら⇒光対策メガネだけでOK?目の疲れを減らすもう1つの方法
※デスクライト選びのポイントはこちら⇒デスクライトはいらない?後悔する前に知るべき理由と代替案を解説
文字と画面は“拡大が基本”
・スマホ:文字サイズUP/太字/コントラスト調整。小さい文字で“目を無理に頑張らせる”のをやめます。
・パソコン:表示倍率を125〜150%に。行間を少し広げるだけでも読みやすさが変わります。
・印刷物は必要なら拡大コピーでOK。見え方の体験として「拡大すると疲れにくい」を一度体感すると、戻れなくなる人が多いです。
距離と姿勢を決めておく
・目と見る対象物物の間は30〜40cm、パソコン画面は腕を伸ばしたくらいを目安に。
・画面は目線より少し下。首が固まりにくく、肩のストレスが減りやすいです。
・「近づいたり離したり」を繰り返すと目も体も疲れやすいので、距離の目安を決めておくのがポイント。
“夕方だけつらい”は環境で救えることが多い
・夕方は疲れや乾燥で、見えづらさが増えやすい時間帯。
・手元照明を追加して、読み取りの負担を軽減。
・休憩は仕組み化で習慣に:20分に1回、20秒、遠くを見る
※効果的な目の休憩法はこちら⇒ハーフタイム
軽減に効きやすい“運動”|目だけじゃなく体から整える

老眼のつらさは「目だけの問題」にしないほうがラクです。首肩のこり、姿勢の固定、呼吸の浅さが重なると、疲れ目が強く出やすくなります。
首・肩のストレッチ
・肩をゆっくり回す(前10回→後ろ10回)
・首を左右に倒して、呼吸しながら10秒ずつ
・背中を伸ばして、胸を開く(猫背リセット)
※治す目的ではなく、作業の負担を減らすための“整える”ストレッチとして紹介しています。改善体操・運動として取り入れてみてください。
ツボ・マッサージは“やりすぎない”
・こめかみ周りや眉の上のツボを軽く触れる程度のマッサージ
・目の周りは強く押さない(刺激が増えることがあります)
・“効かせる”より“ゆるめる”感覚で
※ストレッチ・ツボの実践方法はこちら⇒仕事の合間にできる!眼精疲労を和らげるセルフケア方法
簡単トレーニング&休憩ルール
目のトレーニングや老眼を改善する方法を探したくなる気持ちは自然ですが、まずは短い目の休憩を習慣化しましょう。遠くを見る時間を挟むだけで、切り替えのストレスが軽減することがあります。習慣化しやすい日常生活でできる4つのケアについて詳しくはこちら
老眼鏡・メガネは“無理して目を頑張らせない”ための道具

老眼鏡やメガネは、「見えないのを我慢して読む」状態を減らすための選択肢です。メガネ店の店頭で相談し、近くがラクに見える感覚を試す人も多いです。
レンズ度数は自己判断しない
年齢別の目安はありますが、個人差が大きいので自己判断で合わせ続けるのはおすすめしません。特に50代になると、度数の悩みは、近視・老眼の両方が絡むケースもあるため、必要なら眼科や専門家に相談が安心です。
コンタクトレンズは生活に合わせて相談
コンタクト レンズを使っている場合、乾きや目の疲れが強い日は負担が増えることがあります。遠近両用のコンタクトなど選択肢はありますが、合う合わないがあるため、眼科での相談がおすすめです。
食事・栄養・サプリについて

老眼対策の主役は、あくまで「環境」と「習慣」です。そのうえで、食事や栄養は“土台”として考えます。
目のケアとしての基本は“生活全体”
・画面時間の調整
・乾燥対策(空調・湿度)
・睡眠と休憩
この3つが揃うと、目の疲れが軽減しやすくなります。
栄養面は、偏りすぎないことが大切です。緑黄色野菜などを意識しつつ、できる範囲で続けられる形にしていきましょう。
ルテインなどサプリの効果は“期待しすぎない”
ルテインやブルーベリーなどのサプリメントが多くあり、試してみたい気持ちになると思いますが、「これで改善する」と言い切れるものではありません。
気になる場合は、まず食事の栄養面を整えたうえで、不足分の補助として検討するのが安心です。
クロセチンなど、注目の成分でありながら食品からは摂取しづらい成分は、サプリメント利用の検討も選択肢となります。
受診の目安

老眼自体は自然な変化の一つですが、見え方の変化が急だったり、片目だけ極端に見えにくいなどの場合は注意が必要です。
次に当てはまる場合は、早めに眼科へ相談してください。
・急に見え方が変わった
・片目だけ極端に見えにくい
・痛み・強い頭痛・吐き気がある
・かすむ感じが強く、日常に支障がある
よくある質問

老眼について多くの人が抱く疑問は共通しています。
ここでは、老眼に関するよくある質問について、簡潔にお答えします。
近視がある人も含め、誰にでも起こりうる目の変化について正しい知識を持つことが、適切な対策への第一歩となります。
Q:視力を改善・回復できますか?
視力回復という言葉はよく見かけますが、加齢によって硬くなった水晶体や衰えた毛様体筋を元に戻すことはできないため、老眼そのものを根本的に治して視力を回復させることは困難です。
まずは「負担を減らす工夫」を積み重ねるほうが現実的です。文字サイズや照明、休憩の取り方を見直すことで、見えづらさや疲れが軽くなる方はいます。
Q:近視がある場合も老眼になりますか?
近視がある方も、老眼の影響は受けます。近視は遠くが見えにくい状態、老眼は手元のピントが合いにくい状態であり、原因が異なります。
近視の人はもともと手元にピントが合っているため、メガネを外すと手元が見やすく、老眼の症状に気づきにくいだけです。
Q:50代で老眼にならない人っている?
老眼は加齢に伴う生理的な現象であり、目のピント調節能力は誰でも衰えます。
感じ方には個人差がありますが、年齢とともにピント調整のしやすさが変化していく方は多いです。
「症状がない=何も変化していない」と決めつけず、つらさが出たときに備えて環境を整えておくと安心です。
Q:手術(レーシック)や ICL は選択肢?
A:手術(レーシック)や ICL は耳にする機会がありますが、適応やリスク・メリットは個別に違います。情報収集はしつつ、判断は眼科で相談するのが安全です。
まとめ|老眼対策は“環境と習慣”が9割

老眼は、年齢とともに起こりうる自然な変化のひとつです。 だからこそ、「我慢して頑張る」よりも、手元を明るくする・文字を拡大する・距離を整えるなど、今日からできる工夫で“つらさが増える条件”を減らしていくのが大切です。
症状が気になるときは自己判断だけで抱え込まず、必要に応じて眼科で相談してみてください。
著者・監修者・運営情報
執筆
眼育総研事務局は、目の健康と視力ケアの情報サイト「視力ランド」を運営する編集部です。担当:太田(編集)
監修
監修範囲:医学的記述(一般的な症状説明・受診目安・注意喚起)
監修日:
運営
有限会社ドリームチーム
所在地:神奈川県横浜市青葉区田奈町43-3-2F / 連絡先:045-988-5123(視力ランド窓口):045-988-5124
表現設計について(薬機法・景表法・医療広告に配慮)
- 効能効果の断定(「治る」「改善する」等)は避け、一般的な情報と生活上の工夫に整理しています。
- 数値・作用機序に触れる場合は、一次情報(論文・公的機関資料)を参照し、出典を明記します。
- 症状が続く/強い場合は医療機関の受診をご案内します。
参考文献:本文末の「参考文献」セクションをご確認ください。
利益相反(COI):当記事には当社取扱商品の紹介が含まれる場合があります。
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