第35回眼 その“様子見”が命取り?!
執筆者眼育総研事務局
🖍 公開日:
2025.04.25
↺ 更新日:
2025.04.26
執筆者眼育総研事務局
2001年より子供の視力回復トレーニング教材の企画・販売や教室を運営現在はTVやYouTubeを見ながらトレーニングができるホームワックの製造・販売を行う

ミドリン・ワックの真実

近視をとりまく現状として、眼科のメガネ・コンタクトレンズ店化が起こっている――というお話を、前回させていただきました。
眼科は近視をどう考える?

今回は続編として、『じゃあ、近視になってしまったらどうすればいいの??』ということについて、考えてみたいと思います。

「まだメガネを使うほどではないようですので、様子を見ましょう」

というのは、近視で眼科を受診すると言われる、よくあるパターンです。

近視になったら様子を見る → 悪化したらメガネの処方箋という流れが、眼科の一般的な対処になっているわけですが…

様子を見る段階で、“あること”をするように指示される場合があります。

その”あること”とは…「ミドリン」や「ワック」を使う

「ミドリン」「ワック」について聞いたことがある、という方は、すでに、お子さんの近視で眼科を受診した経験をお持ちかもしれませんね。

このメルマガでも、過去にも何度か取り上げています。
眼科でよく聞く「ワック」って何?

簡単に説明すると、

  • 目薬で目の内部の筋肉を麻痺させて、瞳孔を開く「ミドリン」
  • 装置で、目のピントを合わせないようにする「ワック」

どちらも、一時的に目の緊張状態を解き、正確に視力の測定をさせるのが、本来の用途です。

二週間以上はダメ!

「ミドリン」も「ワック」も、本来は“正確な目の検査”のための手段。
【近視の改善】に役立つわけではありません。

目薬や装置を使用することで、あたかも近視を”治療”しているかのような印象を与えがち…
でも実体は『様子見』に過ぎません。

屈折度数などの検査の際、目の内部の筋肉を緊張させたまま行うと、本来の実力よりも、悪いデータが出てしまいます。

「真の実力」を知るには、緊張を解いてから実施する必要があるので、⇒「ミドリン」や「ワック」を使うということなのです。

検査の正確を期すために、少しの期間使い続ける場合はありますが、最長でも、2週間までにとどめたいところです。

ところが実際には、「様子見」の期間が1ヶ月だったり、長い場合は3ヶ月以上だったりします。

検査を正確にするために緊張を解くことが目的なのですから、長く続けることに意味はありません。

2週間もあれば、結果はハッキリするはずです。

様子見していたために…

ここで3ヶ月も様子見に費やすと、どうなるか…?
時間がムダになった??

それだけならまだいいのですが、恐いのは、その間に【近視が進行してしまう場合がある】ということなのです。

近視が始まった背景には、生活環境にその要因があります。

そのことに着手せずに、目薬や装置を使うことで、あたかも“治療している”かのように勘違いしてしまっている…この流れに、ただ身を任せているとしたら…

『せっかく近視に気づいて何とかしようと思ったのに、その間に近視が進行してしまった』

ということが、実際に起こっています。

また、「ミドリン」には目の充血や痛みといった副作用があります。

あくまでも薬であり、長期使用によって身体に負担がかかることも考えておく必要があります。

たとえ効果があったとしても…

ここで、もう1つ問題なのが、「ミドリン」や「ワック」の様子見で、視力が大きく改善したというケース。

このケースでは、まだ近視の進行はそれほどでもなく、私たちが「目凝り」と呼んでいる、目の筋肉の一時的な緊張による調節障害と判断されます。

しかし…ここで「もとに戻ってよかった」と手放しで喜んでいてはいけません!
「目凝り」で視力が低下した、ということは、

【日常生活で、目の筋肉が緊張状態になるほど、目を酷使する傾向にある】と言うことにほかなりません。

日常生活へのイエローカードが出ていると受け止めるべきです。

様子見の処置で「何とかなった」と安心して、また元通りの生活を続けたとしたら…
これもやはり、『近視への道を一直線に突っ走っている』と言わざるをえないのです。

ライフスタイルチェック

「じゃあ、いったい、近視になったらどうすればいいの???」

ということですが…結論から言うと、まずはとにかく【ライフスタイルを見直すこと】です。

でも、具体的にはどうすればいい??
目を酷使することで、目の内部や周辺の筋肉が凝る『目凝り(めこり)』の状態

これが近視の始まりです。

『目凝り』は、携帯型ゲームや読書など、近くのものを長時間凝視することから起こります。

また、外で遊ぶ時間が少ないインドア型の生活では、遠くを見る必要性がなくなってしまい、目凝りが解消されにくくなります。

また、過剰なストレスから、体のあちこちが緊張しすぎることが原因で起こるケースもあります。

例えば、

  • 塾やおけいこ事がびっしり
  • 小学生なのに自由な時間がほとんどない
  • 夜更かしで寝不足になりがちである
  • 友達や家族関係でストレスがある…

以上のことはほんの一例ですが、お子さんの目にとって、そして身体面、精神面にとって、ストレス過多の生活環境になっていないか?

という観点から、ライフスタイルをチェックしてみてください。

まとめ

眼科の、近視への対処は、「ミドリン」「ワック」を使った一見治療のように見える「様子見」

眼科が「メガネ・コンタクトレンズ店化」している現状を考えれば、「様子見」の流れに乗るのは、キケン

じゃあ、近視への対処はどうすればいいのか??

『根本的にアプローチすることを考える』
“近視になりやすいライフスタイル”の見直しを!

ライフスタイルチェックの方法…

  • 近くの物を長時間見続けていないか?
  • 外で遊ぶ時間があるか?
  • 忙しすぎ、友達関係、家族関係などによる肉体的・精神的に過剰なストレスがないか?

これらの観点から、子どもの生活を見直してみる。

【ライフスタイルチェック】の考え方はわかったけれど、具体的にどうすればいい??

「早期発見/早期対処」の機会を逃さないために…

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