
テレビとの距離、適切ですか?
「テレビから離れなさい!」
この言葉、1日に何度も言ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか?
でも、子どもってすぐにテレビの前に近づいてしまいますよね。

特に近視が進んでいるお子さんを持つご家庭では、視力の悪化を心配して「もっと離れて見なさい!」と何度も注意してしまいがちです。
ですが実は、この対応が逆効果になる場合もあるのです。
離れて見るのが効果的なのは、視力がまだ良好な段階。
適度な距離を保つことで、目のピント調節機能が正常に働き、近視予防につながります。
しかし、すでに近視が進んでいる子が画面から離れすぎると、映像がはっきり見えず、目を細めるクセがついてしまうことがあります。

目を細めることは、目の筋肉に力が入り、緊張状態になっているサイン。
この緊張が長引くことで、さらに近視が進行してしまう恐れがあります。
昔から「テレビは3メートル離れて見なさい」と言われてきましたが、これは視力が良い子にとっての適切な距離なのです。
私は現在、「テレビを見るときはこの位置から見ようね」というルールを家で設け、子どもにも無理なく守ってもらうようにしています。

テレビの適切な視聴距離とは?
では、実際にどの距離が子どもにとって目に優しいのでしょうか?
答えは、目がリラックスした状態で自然にピントを合わせられる距離です。
眼育総研ではこれを「最大明視距離(さいだいめいしきょり)」と呼んでいます。

最大明視距離を知るために、自宅で簡単な実験をしてみましょう。
- ビデオやDVDを用意します。おすすめはディズニーなどの洋画です。
- 字幕が表示された画面で一時停止します。
- 画面の文字がハッキリ読める位置から、少しずつ後ろへ下がっていきます。

ある地点を境に、急に文字がぼやけて読みにくくなるはずです。
この“ぼやける直前”の距離が、お子さまにとって最も目にやさしい視聴位置=最大明視距離です。
テレビのテロップやニュースの字幕などでも、日常的に測ることができます。
お子さまにとって最適な視聴距離、ぜひ見つけてあげてくださいね。
視力回復辞典(視力回復の真実)
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