第9回眼 凝視(ぎょうし)をやめて、眺視(ちょうし)をしよう!
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2005.08.01
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近視になるのはカンタン!?
【凝視(ぎょうし)】と言えば、ご存じの通り、目を凝らして見つめることです。
読書や、テレビゲームなどに熱中してしまい、本や液晶画面など、近くにあるものを【凝視】することは、目にとって一番の負担になります。
近くのものを【凝視】する時間が長ければ長いほど、近視は簡単に進行します。
それを防ぐために、私たちが推奨しているのが、これまでも、何かと触れることの多かった「ハーフタイム」です。
まずは、簡単なおさらいです。
- 「ハーフタイム」は近くのものをみる作業の合間にはさむ、『遠くの違う距離のものを眺める』時間。
- 基本は30分間近くの物をみる作業をしたら、30秒の休憩をはさむ
- 慣れたら、休憩をとる間隔を、更に細切れにしていく。
30分間で30秒休憩 → 20分間で20秒 → 15分間で15秒
詳しくは、秘伝!今日からできる、目のリフレッシュ法♪をご覧ください。
今回は、その「ハーフタイム」について、『休憩のやり方がいまいちやり方がピンとこない』という方々のために、そのコツを、きっちりお教えします!
眺視(ちょうし)ってなに?
まずは、目の使い方。
本を読んだりする時の見方が凝視(ぎょうし)だとすれば、ハーフタイムの時の見方は眺視(ちょうし)と言うのが適しています。
※眺視(ちょうし)というのは、眼育(めいく)総研が、視力回復のために作った造語
「眺める」という言葉を辞書で引いてみると、
- 視野に入ってくるもの全体を見る
- のんびりと遠くを見る
- 広く見渡す
などというように載っています。
この見方こそ、本来の目の構造に適した見方なんです。
眺めるようにものを見ていれば、何時間使おうが目は疲れることはありません。
アフリカ人驚異の視力のヒミツ…
「アフリカ人の視力がいい」ということは、よく知られていますよね。
アフリカのマサイ族の平均視力は、約2.5あるという調査結果があります。
それに比べ、日本の大学生の平均視力は、約0.2であるというデータがあります。
なぜそんなに違うのでしょうか?
「それは先天的に、身体能力が高いからじゃないの?」
こんな風に、身体能力の違いと、片づけてしまわれがちですが、実は原因はその生活環境にあるのです。
実際、都市部で暮らすアフリカ人の平均視力は、マサイ族よりはるかに劣り、1.0くらいという調査結果があります。
アフリカの部族の人たちは、見渡す限り草原の、雄大な自然環境で生活をしているため、生活上、遠くを見渡す眺視(ちょうし)をする必要性があります。
逆に、【凝視(ぎょうし)】をする機会というのが滅多にないため、一日を通してほとんどの時間、目の本来の使い方で、ものを見ています。
同じように、モンゴルの人たちの視力が優れているのも、見渡すかぎりの大草原という、その生活環境の賜物だと言えるでしょう。
しかし、現代日本で生活している私たちは、そうはいきませんよね。
勉強や読書、テレビにパソコン。
大自然とは対比的な環境にいる私達は、ほとんどの時間を【凝視(ぎょうし)】をしながら過ごしています。
だからこそ「ハーフタイム」が必要なのです!!
しかし、ここで目の使い方を間違ってしまうと、「ハーフタイム」は完全にその意味を失ってしまいますので、要注意!
【凝視(ぎょうし)】の合間に、本来の目の使い方である眺視(ちょうし)をすることで、凝り固まった目の筋肉を伸ばしてあげるからこそ、意味があるのです。
あくまでも、リラックスした目の使い方を心がけてください。