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第29回眼 眼科でよく聞くワックって何?

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ワックの本質

本質

「検査に最適」、「諸検査にも安定した効果」など、「検査」という言葉が目につきます。

そして、どこにも「近視の治療に効果がある」とは書いていないようです。

さらに、この装置の正式名称は、『両眼視簡易検査器』です。

製造会社が「株式会社ワック」であるため、「ワック」と呼ばれるようになったのです。

つまり、ワックは「治療器具」ではなく、本来は「検査の道具」です。

眼底(目の奥)を検査するために、薬で目の筋肉を麻痺させて、瞳を大きくさせる――というのはミドリンの本来の用途でした。

ワックも、本質的には同じということです。

遠視用のメガネをかけるのと同じ

遠視用のメガネ

上記の説明中に、『雲霧法(うんむほう)』という言葉が出てきました。

これは、近視の人に遠視用のメガネをかけさせて、わざと目のピントが合わないようにして、目の緊張状態をやわらげようとする方法です。

視力検査は、目の筋肉を緊張させたままの状態で行うと、測定値が実際よりも悪くなることがあります。

つまり、ワックは近視の人が遠視用のメガネをかけることと、ほぼ同じことともいえます。

また、「調節緊張をリラックスさせる」ことがうまくいけば、『目凝り(めこり)』の改善には役立ちます。

しかし、お気づきかもしれませんが、これは「一時的に」であり、あくまでも対処療法にすぎません。

その人が近視になった根本的な原因にはアプローチしていませんので、その効果を長続きさせることは難しいのです。

それだけに頼っていると、最終的には近視が進行してしまう例が多いのは、そのためです。

まとめ

まとめ

眼科を受診したときに言われる、「様子を見ましょう」という言葉。
そして、“様子見”しながら、ミドリンやワックを使うのが、最近多いパターン。

ワックの本質は?

目の緊張を一時的に解いて、検査を正確にするのが目的なので、あくまでも一時的な「対処」に過ぎず、根本的な近視の原因にアプローチしているわけではない。

これだけに頼っいてはダメ!

「ミドリン」「ワック」って、そういうことだったのか!
じゃあ、「根本的な近視の原因」から視力回復に取り組むには…

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