第54回眼 おハシの使い方が視力にも影響してたなんて!?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2008.08.08
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おハシ・鉛筆の使い方が悪いと姿勢が悪くなる!?
ある小学校で調査したところ、正しいハシの使い方ができている生徒の多くは、視力が良好なことがわかりました。
逆に、ハシの使い方がおかしい生徒の視力を調べてみたところ、その中の多くは視力が悪いという、衝撃の結果がでました。
なぜ、そんなことが起こり得るのでしょう?
その理由は、生徒達を観察することで、すぐにわかりました。
ハシが正しく使えない子の多くは、鉛筆の使い方もおかしいことが多かったのです。
そして、鉛筆の使い方がおかしい生徒は、勉強中の姿勢が、悪いことが多いのです。
鉛筆を正しく持たずに字を書いていると、書いている途中で字を見るためには、どうしても、覗き込むような姿勢になってしまいます。
座ったときの姿勢が悪いために、目とノートとの距離が、極端に近くなっているお子さんが、増えています。
では、姿勢が悪いと、なぜ、視力が下がりやすいのでしょうか?
目と本やノートとの距離が短くなればなるほど、目の中の筋肉である、「毛様体筋」を緊張させる必要がでてきます。
逆に、遠くを見ているときは、この「毛様体筋」が、緩んでいる状態です。
通常は、見る距離によって、この毛様体筋が伸びたり縮んだりしながら、ピントを調節しています。
ところが、毛様体筋の緊張があまり長く続くと、毛様体筋が凝ってきて、緩みにくくなってしまいます。
そのため、視力が低下してしまうのです。
一見関係のない、ハシや鉛筆の使い方が、目にとっては大切なことが、お分かり頂けたでしょうか。
もし今、お子さんがおかしな使い方をしていたら、すぐに、正しい使い方を教えてあげてくださいね。
簡単!おハシ・鉛筆の正しい使い方習得法
それでは、ハシを正しく使う方法を、簡単に覚えられるやり方をお教えします。
なんと、輪ゴムが1本あればいいだけ。とても簡単なんです。
こちらから、写真でご覧頂けます。
1)輪ゴム矯正法
まず、親指とひとさし指に、輪ゴムを8の字にかけます。
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その状態で親指、人さし指、中指を使ってハシ(A)を1本持ちます。
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親指の付け根から、輪ゴムをくぐらせて、もう1本の箸を通します。
↓
上のハシ(A)のほうを上下に動かして、食べ物をつかみます。
※子どもや手の小さな人が行う場合は、小さめの輪ゴムを使うようにしましょう。
これをしばらく続けるうちに、輪ゴムを通さなくても正しい持ち方ができるようになります。
次に、鉛筆の持ち方がおかしい場合は、洗濯バサミを利用した、正しい持ち方を確認する方法があります。
2)洗濯ばさみ矯正法
通常のV字型の洗濯バサミを1つ用意します。
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手が小さい場合は(小学3年生以下)は、Wクリップなどで代用します。
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洗濯ばさみを、芯の先から約5cm程度のところに、挟みます。
※芯先からの距離は個人差があるので、お好きな位置で調整してください。
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人差し指の第二関節あたりを、洗濯バサミのV時に開かれた部分におきます。
※人差指の力を、ペンに正確に伝えるため、指先がペン先に対し、真っ直ぐなラインを保つようにしっかりペンの上に乗せることが大切です。
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残りの指は、ペンを支える程度にします。
これで正しい持ち方が簡単に確認でき、徐々に身についていきます。
ハシや鉛筆の持ち方って、実は意外と簡単に直せるかも!?
そんな気がしてきましたね。