
【ルテイン】とはズバリ…

前回は、「ブルーベリー」の本質に迫ってみました。
最近はブルーベリーだけでなく、さまざまな「目に良いと言われる」栄養素が話題になっています。
ここ数年、にわかに脚光を浴びはじめた【ルテイン】という名前をご存知でしょうか?
目の機能や疾患に効果があるとして、話題となっている栄養素です。
ブルーベリーのサプリとセットになっていることが多いため、聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、
【ルテイン】という名前を初めて聞く、という方もいらっしゃることと思います。
今回は ”【ルテイン】って何?いったいどんな点が注目されているの??”
そんな話題を中心にお伝えしていきたいと思います。
【ルテイン】とは一言で言ってしまうと、カロテノイドの1つです。
カロテノイドとは緑黄色野菜に含まれる栄養素ですが、その正体は「色素」です。
かぼちゃやにんじんの濃い黄色やオレンジ色、あの色がつまりカロテノイドなのですね。
ですから【ルテイン】も「緑黄色野菜に多く含まれている」ということになります。
特に、ほうれん草やブロッコリーなどに含有量が高いことが知られています。
「ほうれん草やブロッコリーって緑色だけど…?」
と思われるかもしれませんが、これは葉緑素の作用によるもの。
かぼちゃやにんじんなどよりも、【ルテイン】の含有量はずっと多いのです。
【ルテイン】の役割

【ルテイン】には強い抗酸化作用があります。
人間の体内では、目の水晶体と、網膜の中心にある「黄斑(おうはん)部」に蓄積されることがわかっています。
この「黄斑部」は、ものを見る機能の中枢といえる、重要な役割を負っている部分です。
何百という光を受容する細胞が存在しています。
それだけに、光に含まれる紫外線などによる「酸化ダメージ」を非常に受けやすい場所です。
そこで【ルテイン】の出番になります。
わかりやすく説明しますと、「黄斑部」が光の酸化ダメージにさらされると、蓄積された【ルテイン】が必要に応じて消費されます。
“酸化”は、過剰になった「活性酸素」が引き起こすと言われています。
「活性酸素」は、目に限らず、体のさまざまな部分や機能を老化させる”悪者”として知られた存在ですね。
この活性酸素による酸化のダメージから目を守ってくれているのが【ルテイン】なのです。
【ルテイン】が不足する場合

では【ルテイン】が不足すると、どうなるのでしょう…?
水晶体や網膜が、酸化によるダメージをもろに受けることになります。
その結果、『白内障』『黄斑(おうはん)変性症』といった目の病気のリスクが高くなることが、近年の研究でわかってきました。
『白内障』とは、目の「レンズ」にあたる水晶体が白濁してしまうという病気です。
視界の曇りや物が何重にも見えてしまう、という症状を引き起こします。
『黄斑(おうはん)変性症』は、「黄斑部」に異常を生じたために、視野が欠けたり物が歪んで見えたり、最後には失明の可能性もあるという深刻な病気です。
『白内障』も『黄斑変性症』も、本来は
加齢が原因とされ、主に高齢者が発症する
欧米先進国に多く、日本では患者数がさほど多くなかった
こんな背景がありました。
ただ、それも「今までは」という話です。
ここ数年来、日本国内でも患者数が急増しています。
ことに、30代・40代といった若い世代の間でも発症する例が多くなっているのが現状なのです。
カギを握る「青い光」

この原因としては、まず“食生活の欧米化”が挙げられます。
- 肉食中心で緑黄色野菜が不足
- 体内でつくられるルテインの量が不足
ということから、活性酸素への対抗力が弱まった結果だといえます。
ほかにも“オゾン層の破壊による紫外線の増加” ”現代人の生活習慣”などが指摘されています。
要するに、自然環境・生活環境ともに活性酸素を増やし、酸化の害を引き起こす要素が大きくなってしまっているのですね。
特に、現代人特有の生活習慣に関係するものとして、「青い光」の存在が挙げられます。
「青い光」とは…何やら神秘的な感じもしますが、残念ながら、そんなにステキなものではありません。
人体に有害な光線としてよく知られるのは紫外線です。
紫外線は目に見えませんが、目に見える光線の中で最も高いエネルギーを持ち、細胞に与えるダメージが大きいのが「青い光」になります。
「青い光」は人工光に多く含まれます。
蛍光灯や電球の光、テレビやパソコンなどのモニター機器が発する光です。
この「青い光」にもまた、紫外線と同じように、活性酸素を増やす作用があるのです。
日常的に高エネルギーの人工光線“青い光”にさらされているのが現代人です。
それを考えると、活性酸素による目の病気のリスクが高くなるのは、ある意味当然といえるでしょう。
【ルテイン】が必要な人とは??

残念なことに、【ルテイン】は人間の体内では生産されません。
そのため、取り入れるには口からの摂取が唯一の手段ということになります。
【ルテイン】不足にならないために重要なのは、やはり基本的に、「バランスのよい食生活=野菜もしっかり摂る」ということの実践だといえるでしょう。
ちなみに、国内の【ルテイン】研究で有名な眼科医・葉山隆一氏によると、ほうれん草60グラムほどで1日の所要量を満たせる、ということです。
ここでもうひとつ、つけ加えておきたいと思います。
黄斑部や水晶体に蓄積される【ルテイン】ですが、「貯蔵分」がなくなると、抗酸化作用もなくなります。
これが『黄斑変性症』の原因につながるわけです。
ですから、
- 普段、屋外で紫外線を浴びる機会が多い
- 緑黄色野菜をあまり口にしない
以上のようなことがあてはまる方は、意識して【ルテイン】を摂取するとよいでしょう。
余談ですが…
“マリーゴールド”(日本名で「千寿菊」など)の花には高純度の【ルテイン】が含まれることが、さまざまな研究から明らかになっています。
このため【ルテイン】のサプリメントなどには、「マリーゴールド由来の~」と表記されている例がよくみられます。
必要に応じて、こういったサプリメントなどで摂取するのも、ひとつの方法かもしれません。
ただ、子どもの場合は、必要十分な【ルテイン】の貯蔵量があると言われています。
その量が減り始めるといわれる40歳前後からが、いちばん【ルテイン】を必要とする年齢層といえます。
つまり「お父さんやお母さんの世代に必要な栄養素」というわけです。
まとめ

ルテインは、お父さんやお母さんの世代に必要な栄養素です。
【ルテイン】とは…
緑黄色野菜に含まれる色素、「カロテノイド」の1つ。
【ルテイン】の働きって??
現代の生活習慣による「光の酸化ダメージ」から、目を守ってくれる。
【ルテイン】を摂った方がよい方
30代以降で特に下記のような条件に当てはまる方。
普段、屋外で紫外線を浴びる機会が多い
パソコンなど、モニター機器に向かう時間が長い
緑黄色野菜をあまり口にしない
【ルテイン】の摂り方
緑黄色野菜に多く含まれるため、「バランスのよい食生活 = 野菜もしっかり摂る」
ということを、まずは実践してみてください。
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