マイサイト ワンデー(MiSight 1 day)
MiSight 1 day(マイサイト ワンデー)は、クーパービジョンが製造販売する、近視の視力補正と進行抑制を目的とした1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。
日本では2025年8月に「近視の視力補正及び進行抑制」を使用目的・効果として医療機器製造販売承認を取得し、2026年2月から発売されています。日本で初めて承認された近視進行抑制用のソフトコンタクトレンズです。
普通のコンタクトレンズと何が違うの?
一般的な近視用コンタクトレンズは、網膜上にピントが合うように光を屈折させ、「今の見え方を補う」ことを主な目的としています。
マイサイト ワンデーには、クーパービジョン独自のActivControl®テクノロジーが採用されています。
レンズには、
・視力を補正する「屈折矯正ゾーン」
・近視性デフォーカスをつくる「トリートメントゾーン」
が配置されており、見え方を補正しながら、近視の進行を抑えることも目指す設計になっています。
ActivControl®テクノロジーはどう作用するの?
マイサイト ワンデーには、2つの屈折矯正ゾーンと2つのトリートメントゾーンが交互に配置されています。
屈折矯正ゾーンでは、通常のコンタクトレンズと同じように、遠くの像が網膜上に合うように補正します。
一方、トリートメントゾーンでは、像の一部が網膜より手前に焦点を結ぶ「近視性デフォーカス」をつくります。
この近視性デフォーカスによる光学的な刺激が、眼球の前後方向への伸び=眼軸長の伸長を抑える方向に働き、近視の進行抑制につながると考えられています。
少し簡単に言うと、
「よく見えるための光」と「眼球が伸びすぎないよう働きかけるための光学的な刺激」を、1枚のレンズで同時につくる
という仕組みです。
ミヨスマートと仕組みは似ているの?
考え方には共通点があります。
ミヨスマートもマイサイト ワンデーも、視力を補正しながら近視性デフォーカスをつくり、眼軸長の伸びを抑えることを目指す光学的な近視進行抑制法です。
ただし、
・ミヨスマート:眼鏡レンズ
・マイサイト ワンデー:ソフトコンタクトレンズ
という違いがあり、光学設計や装用方法も異なります。
そのため、「仕組みが似ている=どちらを選んでも同じ」というわけではありません。
どのくらい効果が確認されている?
代表的な研究として、8~12歳の近視の子ども144人を対象に、マイサイト ワンデーと一般的な1日使い捨て単焦点コンタクトレンズを比較した3年間のランダム化二重盲検臨床試験があります。
3年間の近視度数の平均変化は、
・MiSight群:-0.51D
・一般的な単焦点CL群:-1.24D
でした。
また、眼軸長の平均変化は、
・MiSight群:+0.30mm
・一般的な単焦点CL群:+0.62mm
でした。
この結果から、一般的な単焦点コンタクトレンズと比較して、
・近視度数の進行:約59%少ない
・眼軸長の伸び:約52%少ない
ことが報告されています。
近視度数は、眼鏡やコンタクトレンズの処方で用いられるSPH(球面度数)などで表されます。
※これらの数値は臨床試験全体の平均値であり、すべての人に同じ結果が得られることを意味するものではありません。
近視が治るコンタクトレンズではない
マイサイト ワンデーは、すでにある近視を治して元に戻すコンタクトレンズではありません。
装用中の見え方を補正しながら、今後の近視の進行を抑えることを目的としています。
つまり、
「視力補正」と「近視進行抑制」の両方を目的としたレンズ
という位置づけです。
使用するときに知っておきたいこと
マイサイト ワンデーも、一般的なソフトコンタクトレンズと同じく目に直接装用する医療機器です。
そのため、
・正しい着脱
・装用時間を守る
・手指を清潔にする
・1日使い捨てレンズを再使用しない
・定期的に眼科で目の状態を確認する
といった管理が重要です。
また、定期的な視力検査などを通じて、見え方や近視の進み方を確認していくことも大切です。
3年間の臨床試験では重篤な眼の有害事象は報告されませんでしたが、コンタクトレンズである以上、角膜障害や感染症などのリスクがなくなるわけではありません。
使用を検討する場合は、眼科で検査を受け、適応を確認したうえで処方を受ける必要があります。
まとめ
マイサイト ワンデーは、近視の視力補正と進行抑制を両立する1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。
ActivControl®テクノロジーにより、視力を補正するゾーンと近視性デフォーカスをつくるゾーンを1枚のレンズに配置しています。
近視性デフォーカスによる光学的な刺激によって、眼軸長の伸びを抑え、近視の進行抑制につながると考えられています。
一方、近視そのものを治すものではなく、コンタクトレンズとして適切な管理も必要です。
使用を検討する場合は、現在の近視の状態や目の健康状態を眼科で確認し、医師と相談することが大切です。
主な参考資料
分類から探す
頭文字から探す
目の用語辞典
おすすめタグ
閲覧ランキング
反復低出力赤色光療法(RLRL)
マイサイト ワンデー(MiSight 1 day)
近視管理用眼鏡
ミヨスマート(MiYOSMART)
リジュセアミニ
関連記事
パソコンやスマホで目が疲れる原因とは?仕事中にできる予防と対策
眼精疲労と肩こりがつらい…その不調、目の使い方が影響しているかもしれません
ドライアイ対策|つらい目の乾きをやわらげるセルフケアと予防習慣
眼精疲労の対策|つらい疲れ目を“ケア+予防”で楽にする対策
スマホが見えにくい…老眼の対策は“早めの対処”から|軽減のコツと環境づくり
子供の近視にショックを受けた親御さんへ|不安な気持ちと向き合う視力ケアの考え方
子どもの近視が将来の眼病につながる?──家庭でできるリスクを減らす対策
目は一生の資産——3分で整えるピント調節 “ピントフレッシュ”のすすめ

