疲れ目
- 目の用語辞典
- 2015.05.11
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読書や勉強など細かい文字や、細かい作業で手元を長時間にわたって見続けていると、目の疲れが自覚されることがよくあります。
この「目疲れ」の症状は、長時間筋肉を使い続けた時に感じられる筋肉痛のような「具体的な症状」がないです。
そのため、「疲れ目」にはどこかあいまいな印象があります。
実は、目のピント調整をしているのは毛様体筋という筋肉です。
- 近くのものを見るときは毛様体筋が縮んで、水晶体というレンズの厚さを薄くする。
- 遠くのものを見るときは毛様体筋が緩んで、水晶体というレンズの厚さを厚くする。
長時間にわたって近いものばかりを見続けていると、毛様体筋が長時間縮んだままにしている状態です。
そのため、毛様体筋という筋肉が疲労してしまい、遠くを見るときに反応が鈍く緩みにくくなっているせいで、遠くのものに
ピントが合いにくくなっているわけです。
具体的な症状がないため放置されがちな「疲れ目」ですが、疲労が蓄積すると肩凝りや頭痛、倦怠感などの全身症状を引き起こすこともあります。
日常的にできるケアとしては、近いものばかりを長時間見続けたら、遠くのものを見る時間をとって毛様体筋を緩め、軽いツボ押しなどで目の周りの筋肉をほぐし、疲労回復に努めることが大事です。