軸性近視
- 目の用語辞典
- 2015.04.10
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軸性(じくせい)近視とは、眼軸(眼の縦軸・奥行き)の長さが長くなり、遠くを見る際は水晶体を薄くして網膜上で結像させますが、眼軸が長くなってしまっているため、網膜より手前で結像してしまい、遠くが見えない状態を言います。
近視のメカニズムは、目の筋肉(毛様体筋)は、近くを見るときに緊張し、遠くを見るときに弛緩します。
見るものの距離によって、緊張 ⇔ 弛緩を繰り返しています。
遠くを見るときは、目の筋肉はリラックスして伸びます。
→目の凸レンズの役割をする水晶体が薄くなります
近くを見るときは、目の筋肉は緊張して縮みます。
→目の凸レンズの役割をする水晶体が厚くなります
しかし、携帯型ゲームやスマホなど近くのものを見続けていると、視線が長時間近くで固定されてしまいます。
その間、毛様体筋は緊張しっぱなし、という状態です。
そのような生活を続けていると、筋肉が緊張したまま、凝り固まってしまいます。
目の筋肉(毛様体筋)が凝り固まった状態、これが近視の始まりです。
もちろん成長期に合わせ、目(眼球や目の筋肉など)も成長していきます。
ですが、この近視が始まりから放置し続けていると、一番大きな部位である眼球(”硝子体”)そのものの変形が始まり、通常より眼球が伸びて(眼軸)長くなる軸性近視となります。
この状態ですと、水晶体や眼球の活動機能だけでは、ピント調整ができなくなってしまいます。