第85回眼 近視にならない学習机とは!
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2012.01.25
- 5,566 View
目に良い学習机とは
【ママ】
「だって、あの勉強机は、お店で一番高いやつを買ったんですよ?
それだけ、性能も良いはずじゃないの??」
【博士】
「なにより問題なのが、目の前を塞ぐ形状の学習机です。
学習机に最も多い、正面に棚のついたタイプは、子供の視界を遮ってしまいます。」
【ママ】
「棚があると便利だと思うんだけど…」
【博士】
「視力を落とさないようにするには、なるべく遠くを見る機会をつくることが大切です。
子供の机は、正面に視界を遮るものがない、シンプルなタイプがおすすめです。
そして、正面に眺めの良い窓が来るようにすると、顔を上げるだけで、遠くが見えてグッドです。」
【ママ】
「備え付けのライトもダメですか?…」
【博士】
「普通のデスクライトは、光の質が目に負担が大きいものが多いんですね。
そのため、光源が直接目に入らないように、デスクスタンドのヘッドの角度は、的確に調整できるものを選ぶべきですね。」
【ママ】
「アハハ、勝手に角度が変わっちゃダメなわけだ。」
【博士】
「また、角度を調整できることだけで、充分なわけでもありません。
照射範囲が広い照明がいいですね。」
【ママ】
「えっ、どうして?
目に入らないほうがいいなら、照らす範囲は狭い方が良くないですか?」
【博士】
「見ているもの全体に、ムラなく光が届くことが望ましいんですね。
均一な光は、眼に負担を与えにくいんです。」
【ママ】
「そうか、目をいたわる…という発想で選ぶのがいいのね。
お日さまの光みたいなのが理想ってわけか。」
【博士】
「そう、太陽光が理想です。」
【ママ】
「でも、そんな卓上ライトなんて、ないでしょう。
不可能よ。」
【博士】
「それがあるんです。
ジェントライトと言います。
太陽光と同じ性質の優しい光で、広い範囲を均一に照射できる、究極のデスクライトです。」
【ママ】
「へえ、それは良さそうね!
これなら、安心してケンタに与えられそう。
ところで、椅子の高さも、近視と関係しますか?」
【博士】
「椅子の高さが机に対して低すぎると、目と見る対象物との距離が近づきすぎ、目に負担となります。
座ったとき、机と同じ高さにおへそがくるように調整してください。」
【ママ】
「おへそと机を合わせるわけね。
でも、ケンタは気がつくと猫背になっちゃうから、椅子の高さを調整しても、意味が無くなっちゃいそうな気が…」
【博士】
「そんなときは、【アゴパンチ法】を使いましょう。
アゴパンチ法とは、肘を見ている対象物につけ、手首を伸ばした状態で拳を作り、その上にアゴを載せます。
この時の目と対象物の距離が、必要な距離になります。」
【ママ】
「へえ、確かにアゴにパンチしているみたいねぇ。」
【博士】
「アゴパンチ法を使えば、いつでも対象物との適切な距離を知ることができます。
また、身体の大きさが違えば適切な距離は変わりますが、肘の長さを使うというこの方法は、大人でも子供でも正しく距離が測れるというメリットがあります。」
【ママ】
「わかりました。
あの学習机は愛着があるけれど…ケンタの目のために、棚を外すことにします!」
【博士】
「それがいいですね。
断捨離により、ケンタくんの目を守りましょう。」
【ママ】
「あと、机を窓の前に移動させますね。」
【博士】
「お勉強の合間に、時々顔を上げ、遠くの景色を眺めることで目が休まりますよ。」
【ママ】
「ケンタが勉強机に向かっているときは、私が、庭の窓の外から、ケンタが見える位置に立っていようかしら?
遠くを見てリラックスさせられるし、『勉強ガンバレ~』って無言のエールも送れるし、一挙両得ね。」
【博士】
「ハハ…ケンタ君も、心休まる時間がないな…」