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第85回眼 近視にならない学習机とは!

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目に良い学習机とは

目に良い学習机

【ママ】
「だって、あの勉強机は、お店で一番高いやつを買ったんですよ?
それだけ、性能も良いはずじゃないの??」

【博士】
「なにより問題なのが、目の前を塞ぐ形状の学習机です。
学習机に最も多い、正面に棚のついたタイプは、子供の視界を遮ってしまいます。」

【ママ】
「棚があると便利だと思うんだけど…」

【博士】
「視力を落とさないようにするには、なるべく遠くを見る機会をつくることが大切です。
子供の机は、正面に視界を遮るものがない、シンプルなタイプがおすすめです。

そして、正面に眺めの良い窓が来るようにすると、顔を上げるだけで、遠くが見えてグッドです。」

【ママ】
「備え付けのライトもダメですか?…」

【博士】
「普通のデスクライトは、光の質が目に負担が大きいものが多いんですね。

そのため、光源が直接目に入らないように、デスクスタンドのヘッドの角度は、的確に調整できるものを選ぶべきですね。」

【ママ】
「アハハ、勝手に角度が変わっちゃダメなわけだ。」

【博士】
「また、角度を調整できることだけで、充分なわけでもありません。
照射範囲が広い照明がいいですね。」

【ママ】
「えっ、どうして?
目に入らないほうがいいなら、照らす範囲は狭い方が良くないですか?」

【博士】
「見ているもの全体に、ムラなく光が届くことが望ましいんですね。
均一な光は、眼に負担を与えにくいんです。」

【ママ】
「そうか、目をいたわる…という発想で選ぶのがいいのね。
お日さまの光みたいなのが理想ってわけか。」

【博士】
「そう、太陽光が理想です。」

【ママ】
「でも、そんな卓上ライトなんて、ないでしょう。
不可能よ。」

【博士】
「それがあるんです。
ジェントライトと言います。

太陽光と同じ性質の優しい光で、広い範囲を均一に照射できる、究極のデスクライトです。」

【ママ】
「へえ、それは良さそうね!
これなら、安心してケンタに与えられそう。
ところで、椅子の高さも、近視と関係しますか?」

【博士】
「椅子の高さが机に対して低すぎると、目と見る対象物との距離が近づきすぎ、目に負担となります。

座ったとき、机と同じ高さにおへそがくるように調整してください。」

【ママ】
「おへそと机を合わせるわけね。

でも、ケンタは気がつくと猫背になっちゃうから、椅子の高さを調整しても、意味が無くなっちゃいそうな気が…」

【博士】
「そんなときは、【アゴパンチ法】を使いましょう。

アゴパンチ法とは、肘を見ている対象物につけ、手首を伸ばした状態で拳を作り、その上にアゴを載せます。

この時の目と対象物の距離が、必要な距離になります。」

【ママ】
「へえ、確かにアゴにパンチしているみたいねぇ。」

【博士】
「アゴパンチ法を使えば、いつでも対象物との適切な距離を知ることができます。

また、身体の大きさが違えば適切な距離は変わりますが、肘の長さを使うというこの方法は、大人でも子供でも正しく距離が測れるというメリットがあります。」

【ママ】
「わかりました。
あの学習机は愛着があるけれど…ケンタの目のために、棚を外すことにします!」

【博士】
「それがいいですね。
断捨離により、ケンタくんの目を守りましょう。」

【ママ】
「あと、机を窓の前に移動させますね。」

【博士】
「お勉強の合間に、時々顔を上げ、遠くの景色を眺めることで目が休まりますよ。」

【ママ】
「ケンタが勉強机に向かっているときは、私が、庭の窓の外から、ケンタが見える位置に立っていようかしら?

遠くを見てリラックスさせられるし、『勉強ガンバレ~』って無言のエールも送れるし、一挙両得ね。」

【博士】
「ハハ…ケンタ君も、心休まる時間がないな…」

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