第25回眼 携帯型ゲームって本当のところどうなの!?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.04.15
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禁止は難しい・・・対抗策は?
携帯型ゲーム機が視力に与える影響についてはわかった
でも、どうするか???それが問題です。
買い与えないのが一番ですが、前述のデータから見ても、ガマンさせるのは難しい様子が伺えます。
また、時間制限することを条件に買い与える方も多くいらっしゃると思いますが、守れていますか?
現実的に考えると、なかなか時間制限は難しいケースが多いかもしれません。
なぜなら、携帯型ゲーム機は、文字通り「携帯できてしまう」からです。
親の目の届かないところで、子ども達は本当に守れているのでしょうか?
そうは言っても、じゃあ、どうすれば??
これだけ精巧に、子どもの興味を引きつけるように工夫を凝らしているものに対抗するには、しかるべき策が必要です。
そのためには…
- 『ハーフタイム』をとる
- 『眺視(ちょうし)』の時間を増やす
なんといっても、この2つがいちばんの対抗策。
近くのものを見続ける=「凝視」の状態から、目を解放してやることを常に心がけるのが、重要なのです。
ハーフタイムと眺視(ちょうし)
1)目のハーフタイム
近くのものをみる作業の合間にはさむ、「遠くの違う距離のものを眺める」時間が『ハーフタイム』です。
5~30分に1回、たった5~30秒でOK。
「凝視」を続けさせないために、目の使い方を変えることが目的ですから、短くてもいいのです。
5分間近くの物を見る作業をしたら、5秒の休憩をはさむ。
10分間で10秒、15分間で15秒…といった要領です。
より細切れであればあるほど、効果があります。
さらに、
- リズミカルにまばたきをする
- 眼球を上下左右に動かす
ということも同時に行うと、いっそう効果的。
ハーフタイムをとるときに注意したいのは、「遠くを見る」といっても、単に遠ければ遠いほどいいのではないということ。
では、どこを見れば??
自分がリラックスした状態で、ピントを合わせられるギリギリの距離(『最大明視距離【さいだいめいしきょり】』といいます)というのが、正解。
“遠く”は、見る人によって異なります。
まずは、各人にあった”遠く”を見極める必要があるのですね。
ハーフタイムをとるときは、デジタルタイマー(100円ショップでも売られています)を使うのがおすすめ。
時計を見ながら時間を計る必要がなく、便利です。
それでも、子どもに自分でやらせるのは難しいのでは?
…はい、そのとおりです。
でも、そのためにの方法やアイテムが、きちんとあります。
次回ご紹介しますので、ご期待ください!
2)『眺視』(ちょうし)をする
目を凝らして見つめる「凝視」に対して、広い範囲や遠くを「眺める」という目の使い方。
これを、眼育総研では『眺視』と呼んでいます。
これは、本来の目の構造に適した使い方。
眺めるようにものを見るときは、目が自然にリラックスしている状態なのです。
ハーフタイムは、意識的に『眺視』をする状態。
でも、日常生活の中で自然に『眺視』ができる環境をつくることができれば…
目にとっては、まさに理想。
そして、実は目だけでなく、『眺視』ができる環境はライフスタイル全般においても、理想的な環境であるといえるのです。