第21回眼 学校検眼だけでほんとに大丈夫!?
- 視力回復辞典(視力回復の真実)
- 2006.03.05
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A判定ならさすがに安心か???
「最も危険なB判定!」というお話を、第7回でさせていただきました。
今回は、じゃあ、A判定なら本当に安心できる???
学校検眼だけにまかせておいていいの?
ということについて、考えていきます。
学校検眼の結果がA~Dで評価され、
判定 視力
A → 1.0以上
B → 0.7~0.9
C → 0.3~0.6
D → 0.2以下
という内容になっていることは、第7回で触れました。
また、“B評価は赤信号!”ということもお話しいたしました。
詳しくは、最も危険なB判定!でおさらいしてみて下さい。
さて、「B判定はアウト!」ということをおさらいしたところで、
じゃあ、さすがにA判定なら安心ですよね?ということなのですが…
視力低下を見落とすワナが…
答えは、残念ながら「NO」!
A判定でも、中身はいろいろなのです。
A → 1.0以上
ということは、1.0でも1.5でもすべてA判定である、ということ。
地域によっては、1.2以上は測定しないところもあります。
去年1.5だった視力が、今年は1.0になっていたとします。
それでも、出てくる判定は、両方とも「A」。
1.5→1.0という視力低下の始まりが、これでは見落とされてしまいます。
見落とされたままでは、徐々に低下していくばかりですから、
「A判定だわ、よかった (実際の視力1.5)」
「今年もA判定ね、よかった (実際の視力1.0)」
…放置…
翌年「えっ、いきなりC判定? ずっとAだったのに!」
「A」「B」「C」という判定だけを見ていると、「C」が出た時点で、突然視力が落ちたかのように感じられます。
実際はジワジワと進行していたわけですが、気づかれずに突然近視を突きつけられてしまう…
結構怖いものがあります。
もう1つ、学校検眼では、保健室などに検眼表を設置して、立ち位置を決めて、というふうに実施することが多いようです。
また、大勢の子どもが1度に検査を受けることを考えると、
1人1人にあまり時間をとってはいられない
自分の順番が来る前に、検眼表を覚えてしまう
など、きめ細かいやり方ができにくく、したがって、結果が正確でないことも…
実際より悪い判定が出たり、逆に良い判定が出たりすることも、考えられるわけです。